中古車販売店「ビッグモーター」の盗難被害の続報。長野県松本市の店から盗まれた車3台がその後、見つかっていたことがわかった。中古車販売店での盗難が全国で相次ぐ中、警察は販売店に出向き、防犯対策などの点検も進めている。
松本店で盗まれた3台見つかる
松本市の国道19号線沿いにある「ビッグモーター松本店」では、4月9日、屋外に展示していた国産車3台が盗まれる被害があった。
警察や店によると、3台は4月15日までに市外で乗り捨てられたような状態で見つかり、すでに店に返されたという。
警察は窃盗の疑いで調べている。

4県で29台盗難被害 9台見つかる
ビッグモーターによると、2024年に入り群馬、埼玉、山梨、長野の4県の6店舗で29台が盗まれた。
これまでに9台が見つかったというが、犯人の検挙には至っていない。

警察が販売店で防犯対策の点検
相次ぐ車の盗難被害。警察も対応を進めている。
店に出向いて確認したのは展示・販売されている車の施錠。
松本警察署は管内の販売店で防犯対策などの点検を進めている。
16日は市内2店舗で店の周りに侵入されやすい場所があるかなど10項目を確認した。

販売店は鍵の管理など確認
ネクステージ松本店では、ビッグモーターの被害のニュースを受け、営業終了後の鍵の管理などを確認し直したという。
ネクステージ松本店の千坂潤明店長は「1台なくなるだけで会社としての損失。お客さまからお預かりしてる車がなくなったって会社としても信頼を失ってしまう事態。店舗内でも(防犯を)強く意識している」と、防犯対策を徹底したいとしている。

防犯カメラ設置など対策強化を
松本警察署生活安全第一課の市川幸誠課長は「車両の中に鍵を入れたままにしない、タイヤロックをかける。防犯カメラや光センサーも設置していただき、防犯対策を強化していただきたい」と呼びかけた。
県内では東信地域や長野市で整備工場や販売店から車が盗まれる被害も相次いでいて、警察は「戸締りや防犯カメラの設置など対策を強化してほしい」と呼びかけている。

(長野放送)