バスの減便や廃止が相次ぐ中、車内でコミュニケーションのきっかけになる新たな取り組みが始まる。
十勝の上士幌町の自動運転バスに、人工知能・AIを使った車掌が乗務することになった。
自動運転バスの車掌はAI
「こんにちは!お元気ですか?」(乗客)
「私は元気です。皆さんはいかがですか?」(AI車掌 )
「ありがとうございます!元気にやってますよ!」(乗客)
乗客と会話をしているのは、AIキャラクターの萩音士清平車掌。

2022年から上士幌町で運行する自動運転バスに2024年4月1日から乗務する。
夢は“上士幌町の町長”
Q:萩音士くんの夢は?
「私の夢は、上士幌町の町長になることです」(AI車掌 しゅうおんじきよひらくん)
将来の夢はなんと上士幌町長。
ライバルの現・町長にはこんな気が利いた一言も。
「こんにちは。町長です」(上士幌町 竹中貢町長)

「町長様のご乗車、光栄です」(萩音士車掌)
「友だちになれそうです」(竹中町長)
「静かな湖畔の森のかげから」(萩音士車掌)
歌やじゃんけんで乗客を楽しませるほか、停留所や町の情報も案内してくれる。
無人走行「レベル4」を目指す
「車内が無人になると朝のあいさつや声がけが失われることになる。そこをAI車掌に補ってもらう」(上士幌町デジタル推進課 梶達課長)
2024年度中に、遠隔監視での無人走行「レベル4」を目指す上士幌町。

北海道初の取り組みは新たなコミュニケーションの場としても注目されそうだ。