今週末3月31日(日)、阪神競馬場の芝・2000mを舞台に春の中距離王決定戦、大阪杯(GI)が行われる。
レースの中心になりそうなのが、GIタイトルを獲得している実力馬5頭。
中心はGIレースで勝利の5頭か
注目は“競走馬人生”の中でたった1度しか挑戦することのできない日本ダービー(GI)を去年制したタスティエーラ(牡4)が、今年の始動戦を迎える。

「ダービー馬」の称号を手に入れてからは、菊花賞(GI)で2着、有馬記念(GI)6着と勝利から遠ざかっている。
手綱を取るのは今回で3度目のコンビとなる松山弘平騎手(34)。コンビ成績は2戦1勝、2着1回と、連対率は100%の好相性。

初の阪神コースについて松山騎手は「坂を経験しているので問題ない。また内回りも、器用にレースができる馬なので気にはしていない。結果が出せるように頑張りたい」と語った。
ダービー馬としての意地を見せたい一戦で、復活となるのか。

タスティエーラと同世代で、去年の皐月賞(GI)を制したソールオリエンス(牡4)。デビュー戦を勝利すると、重賞初挑戦となった京成杯(GⅢ)、続く皐月賞(GI)と3連勝を飾った。
その重賞タイトル2つをプレゼントしたのが、今回コンビ再結成となる横山武史騎手(25)。コンビを組んだ5戦全てで3着以内(2勝、2着2回、3着1回)と抜群の安定感。

3戦ぶりとなる大阪杯の意気込みについて「(調教を見て)ブリンカーを付けたことの反応はあるなと思いました。またいただいたチャンスを、しっかりモノにできるように頑張りたいと思います」と力強く語った。
管理する手塚貴久調教師(59)も最終追い切りを見て「動きもよかった」と太鼓判。「高みを望める馬であることは間違いない。4歳馬の意地をみせるレースにしたい」と意気込みを語った。
他にも、2021年ホープフルS(GI)を制したキラーアビリティ(牡5・北村友一)。2022年皐月賞(GI)を制したジオグリフ(牡5・北村宏司)、そして2022年秋華賞(GI)を制したスタニングローズ(牝5・西村淳也)と、GI実力馬の走りにも注目だ。
過去3年はGI未勝利馬が勝利
そんな強豪馬が集結する大阪杯だが、このレースでGI初タイトルを獲得する馬も多く、波乱含みの決着になることも。
ここ3年で見ると、GIレースで未勝利の馬が人気のGI馬を撃破する決着になっている。

今年も2023年のオールカマー(GⅡ)で当時GIで3勝の実力馬、タイトルホルダーを破ったローシャムパーク(牡5・戸崎圭太)が出走。人気を集める1頭になりそうだ。

さらに2022年はダントツの人気を集めていた当時GI3勝馬エフフォーリアがまさかの9着となり、8番人気と人気薄だったGI未勝利馬ポタジェが勝利した。
3連単の払い戻しは53万超となり、波乱含みの一面も。
GIレース昇格後 全て関西馬が勝利
大阪杯が2017年にGIレースに昇格してからの7回は、全て関西所属の馬が勝利している。今年出走を予定している16頭の内、関西所属の馬は9頭。

中でも注目はGⅡレースを3勝しているプラダリア(牡5)だ。

主戦ジョッキーの池添謙一騎手(44)は「自信をもって、この馬のレースをして、いい結果が出せるように。その中で『兄弟GI制覇』が夢のひとつなので叶えたいと思います」と、弟である池添学調教師とのGI勝利に向けて力を込めた。

さらに関西馬のベラジオオペラ(牡4・横山和生)は今回と同じ舞台のチャレンジC(GⅢ)を制しており、見逃せない1頭だ。
GI馬が実力を見せるのか、波乱の展開か。
大阪杯は、3月31日(日)15時40分に発走する。
みんなのKEIBA 大阪杯・GI
3月31日(日)15時から生中継
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html