道庁の地下食堂が改修工事のため、3月19日で一時閉店となった。

道庁職員の胃袋を支えてきた大人気の食堂。さまざまな影響が出て来そうだ。

改修工事のため地下食堂が一時閉店に

大規模な改修工事のため一時閉店する、道庁本庁舎の地下食堂。

3月19日は午前11時の営業開始とともに大勢の人が訪れていた。

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「リーズナブルでバランスも良い。われわれのような単身赴任とっては最高。重宝しています」

「(Q:最終日の情報はどこで)知事のインスタグラムを見て、おいしそうだと思って日付を調べて来ました」(いずれも地下食堂の利用客)

道庁の地下食堂は1968年から営業を始め、道庁職員や市民にお昼ご飯を提供してきた。

3月19日、お孫さんと一緒に来たこちらの女性には懐かしい思い出があった。

「調理師学校に行っていた。実習が地下食堂だった。懐かしいよね。来てみて思い出しました。こういうつくりだったな、とか」(地下食堂の女性利用客)

「(Q:初めて来た道庁の食堂は?)おいしい」(女性の孫)

道庁地下食堂の人気のワケはその安さ。

1日に提供するのは平均して700食以上だという。

昼休みになると道庁職員が一斉に地下食堂に来た。

「ほぼ毎日使っていますね」

「なくなるのは困ると思います。温かいもの、コンビニとはまた違う形で食べられるので」

「2年間、ほぼ毎日使っています。他の食堂は高いと思うので、お弁当にしようと思います」(いずれも道庁職員)

周辺の飲食店にも影響

食堂の隣にあるセイコーマートは今後、大幅に態勢を変えていくという。

「ホットシェフの保温ケースを1台増設する。レジの台数を増やし準備できしだい稼働する。商品量も全体的に1.5倍くらい増やして、需要に合わせて準備できるようにする」(セイコーマート 遠藤 佳代さん)

道庁周辺の飲食店も新たな試みを始めるようだ。

近くのビルの食堂街では。

「お弁当は安くても1200円でやっている。1000円以下で食べられるものを考えている。少しでもお財布に優しいものを考えています」(緑苑ビル 肉処くろべこや 星 香奈美さん)

「回転率を上げて、少しでも(道庁)職員の方々が長く休憩とれるようにしていきたい」(緑苑ビル 麺Style三嶋 三嶋千夏さん)

地下食堂の改修工事が終わるのは11月末ごろ。

営業再開は12月1日以降で調整中だ。

「(Q:また再開したら?)来ます、必ず」「絶対来ます」(いずれも地下食堂の利用客)

北海道文化放送
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