魚による食害が深刻化し、水揚げ量が例年の3割以下となった新潟・佐渡産の牡蠣。食害対策を講じた結果、早くも効果が現れているという。一方で、中国への輸出が止まっているナマコ業者からは支援を求める声が聞かれた。
「想像以上」カキの食害対策 早くも効果!
「80~90%が食害によって死滅している。水揚げが例年の30%に届かないのが現実」
今年1月、こう肩を落としていたのは真野湾でカキを養殖している高野康広さんだ。
![高野康広さん(左)](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/700mw/img_23c5e81cdd9c607f3fc54f213f32c0ca212452.jpg)
真野湾のカキは例年2~3トンの水揚げ量があるが、魚の食害による影響で今年の水揚げ量は1トンに満たない見込みだ。
こうした状況に、佐渡市は種カキの購入費用を50%補助するなど緊急支援する方針を固めた。
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そして3月15日、食害対策に取り組んでいた高野さんは「さらなる食害対策を施して入れている種が想像以上に順調に育っている」と話した。
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養殖の仕方やタイミングを変えた結果、さっそく効果が現れていたのだ。
「過去の経験からだいたいでやっていたのを、裏付けを取りながら、根拠に基づいてマニュアル化していって、一年一年、確実に水揚げできるようにしたい」
カキの養殖に明るい兆しが見られる一方で…
中国への輸出止まるナマコ… 政府に支援求める
「ここ数年はちょっと難しいという感触」
窮状を訴えていたのは、ナマコの養殖を行う浦島三和の須藤由彦社長だ。
![浦島三和 須藤由彦 社長](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/c/700mw/img_bc5d14661236a573c39b91adf2fd2b81221709.jpg)
東京電力・福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、中国が日本の水産物の輸入を停止してから半年以上が経ったが、現在も状況は変わらず…
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養殖したナマコの99%を中国に輸出していた浦島三和では、新たな販路を見出してはいるものの、東京電力からの補償はいまだなく、養殖の技術指導をしていた中国人も帰国してしまったという。
「切り拓いていけるところは全くなくて、本当に神のみぞ知るところみたいな、そんな状況」
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政府には、中国の輸入禁止の早期解除と解除までの支援を求めている。
「禁輸の解除と解除まで漁協や私らみたいなところをなんとか支援していただきたい」
(NST新潟総合テレビ)