秋篠宮ご夫妻は、3月7日、羽田空港で公賓として来日したブルネイの皇太子夫妻を出迎えられました。

ビラ皇太子とサラ皇太子妃は、4人の子供たちとともにタラップを降り、秋篠宮ご夫妻と握手し、笑顔で言葉を交わしました。

ブルネイのビラ皇太子夫妻を出迎えられる秋篠宮ご夫妻(羽田空港)
ブルネイのビラ皇太子夫妻を出迎えられる秋篠宮ご夫妻(羽田空港)
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秋篠宮さまとビラ皇太子、紀子さまとサラ皇太子妃が並んでレッドカーペットを歩き、歓迎行事の壇上に立つと両国の国歌が演奏されました。

国賓に次ぐもてなしを受ける「公賓」の来日は、令和になって初めて。秋篠宮ご夫妻が皇嗣・皇嗣妃として羽田空港での歓迎行事に臨まれるのも初めてです。

翌3月8日、天皇皇后両陛下は、ビラ皇太子夫妻を皇居に招き、懇談されました。陛下は、外交関係樹立40周年の節目に夫妻が来日したことを「大変意義深い」と述べ、LNG(液化天然ガス)の輸入など、ブルネイとの緊密な協力関係が、今回の訪問を契機に一層進展することを願われました。

ビラ皇太子と懇談される陛下(皇居・宮殿)
ビラ皇太子と懇談される陛下(皇居・宮殿)

さらにブルネイ国王から寄せられた能登半島地震へのお見舞いのメッセージに対し、感謝の気持ちを伝えられたということです。

サラ皇太子妃と懇談される皇后さま
サラ皇太子妃と懇談される皇后さま

両陛下はほとんど通訳を介さず、約15分にわたり英語で懇談されました。

昼食会ではブルネイ訪問時の写真で思い出話を

続いて、秋篠宮ご夫妻も同席されて昼食会が行われました。日本の食文化を楽しんでもらいたいという両陛下のアイデアで、前菜には蒸した伊勢エビやホタテの天ぷらなどの和食が振る舞われ、昼食会は和やかな雰囲気に包まれたということです。

両陛下がビラ皇太子に、初めて会われたのは平成14年。日本を初めて訪れた皇太子をお住まいに招き、昼食会を催されています。

平成14(2002)年 東宮御所でビラ皇太子と初めてお会いに
平成14(2002)年 東宮御所でビラ皇太子と初めてお会いに

2年後の平成16年には、ビラ皇太子夫妻の結婚式に陛下がご参列。サラ皇太子妃は当時17歳の高校生でした。

平成16(2004)年 ビラ皇太子夫妻の結婚式(ブルネイ王宮)
平成16(2004)年 ビラ皇太子夫妻の結婚式(ブルネイ王宮)

結婚式は、各国の王族や元首など4000人が参列して盛大に行われ、陛下は2人の前途を祝福されました。晩さん会の会場では、夫妻に直接お祝いを伝え、親交を深められました。

ビラ皇太子夫妻にお祝いを伝えられる陛下
ビラ皇太子夫妻にお祝いを伝えられる陛下

水問題の研究がライフワークの陛下は、滞在中、世界最大級の水上集落も訪問し、民芸品を作る様子などを視察されました。

世界最大級の水上集落 カンポン・アイールを視察される陛下
世界最大級の水上集落 カンポン・アイールを視察される陛下

目の前で揚げられたお菓子を勧められその場で試食するなど、水上集落の生活や文化に触れ、住民と親しく交流されました。

昼食会では、このときの写真を皇太子夫妻に見せながら、思い出話をされたということです。

今回、夫妻への贈り物に「輪島塗」の宝石箱と「佐賀錦」のハンドバッグを選ばれた両陛下。

お見送りの際に「またお会いしましょう」と語りかけ、車が見えなくなるまで手を振っていらっしゃいました。

車寄せでビラ皇太子夫妻を見送られる両陛下(皇居・宮殿)
車寄せでビラ皇太子夫妻を見送られる両陛下(皇居・宮殿)

(「皇室ご一家」3月17日放送)