秋篠宮さまと長男の悠仁さまは、2月4日、東京国立博物館・平成館で開催された「全国学校・園庭ビオトープコンクール2023」の発表大会に臨まれました。悠仁さまの出席は今回が初めてです。

「全国学校・園庭ビオトープコンクール2023」発表大会(東京・台東区)
「全国学校・園庭ビオトープコンクール2023」発表大会(東京・台東区)
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平成11(1999)年から2年に1度開催されているこのコンクールは、様々な生き物が生息する環境「ビオトープ」作りに取り組む学校や幼稚園などを表彰するものです。

《秋篠宮さま おことば》
2019年の国連報告書によれば、今後数十年で、およそ100万種の生物が絶滅するおそれがあると言われています。持続可能な開発目標、いわゆるSDGsには、目指すべき世界像として、「人類が自然と調和し、野生動植物その他の種が保護される世界」が記されています。そのことを達成するためには、私たち一人ひとりが自然からの恩恵を理解するとともに、自分たちの身近にある自然をよく観察し、関心を深めていくことが大切です。
その意味において、学校や園庭に作るビオトープは、そこに通う人たちにとって、自然と触れ合う場にとどまらず、自然との共存について考える大切な機会を提供してくれる場になると思います。

受賞校がそれぞれの取り組みについて発表するのを熱心に聞かれた悠仁さま。幼い頃からトンボなどの昆虫や生き物が大好きで、小学3年生のころには生息環境にも関心を寄せ始め、自らビオトープ作りにも取り組まれてきたといいます。

平成27(2015)年8月 赤坂御用地内で昆虫採集
平成27(2015)年8月 赤坂御用地内で昆虫採集

秋篠宮ご夫妻は、平成27(2015)年11月の会見で、悠仁さまの取り組みについて次のように述べられています。

《秋篠宮さま》
「虫そのものもそうなのですが、それが生息している環境に興味を持つようになってきています。例えば、どういう環境のところで、自分の関心がある種類が生息しているのかとか、そういう環境を、自宅の庭で再現できないかとかですね、これはビオトープ的なことだと思うのですが、そういうことを考えるようになったりしています」

平成28(2016)年8月 水田の水路を整備
平成28(2016)年8月 水田の水路を整備

《紀子さま》
「トンボやホタルなどが棲(す)みやすい場所、好む環境を作りたいと、自分の家の庭や御用地内を歩いて植生などを確かめ、また小川のところでは、水の流れを止めないように枯れ葉や小さな枝を取り除いています」

ビオトープコンクール発表大会に先立ち、受賞者と懇談された悠仁さま。栃木県の高校生から、絶滅危惧種の淡水魚・ミヤマタナゴを育てる取り組みについて聞き「育てていく環境で、何か工夫した点はありますか?」などと質問されていたということです。
(「皇室ご一家」3月10日放送)