14日、静岡県の炭焼きレストランさわやかが、12日に亡くなった創業者の富田重之会長をしのび、全店を臨時休業した。富田重之会長は一代で人気ハンバーグチェーンを築き、家族団らんの場を大切にしていた。
「さわやか」会長が老衰で亡くなる
熱々の鉄板の上で、仕上げのオニオンソースが食欲をそそる、「げんこつハンバーグ」。

静岡県内に34店舗を展開する炭焼きレストラン「さわやか」の看板メニューだ。
連日、県外からも人々が足を運ぶほどの人気だが、14日は全店舗が臨時休業になった。その理由は、12日、富田重之会長(87)が老衰で亡くなったためだ。

富田会長は、静岡を代表するハンバーグチェーンを一代で築きあげた創業者。
2009年のインタビューで富田会長は、「子供の頃から食べることが誰よりも大好きで大切だと思っていた。特に血湧き肉躍ると言われていたお肉」と話していた。
「さわやか」は休業した理由について、スタッフが創業者をしのび、思いをはせる時間を作るためと説明している。
富田会長の思いは“家族団らんを大切にしたい”
富田会長は、店をどんな場所にしたかったのだろうか。お店の名前とひっかけて、こう話していた。

「親子3世代がおいしくてコミュニケーションが広がるという場を作りたいと思って。空腹を満たすものじゃなく『さわやか』になる物語を食べているということが癒やされる」
家族団らんを大切にしたい、その精神は受け継がれていく。
(「イット!」 3月14日放送より)
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