「丸飲みに注意!」消費者庁が呼びかけ

パックシートをタブレット状に圧縮し、化粧水に浸して使用する「ローションシート」。

紫外線が気になるこれからの時期に活躍するスキンケアアイテムだが、「子どもが誤飲する事故が起きている」として、消費者庁が注意喚起を行っている。

(画像:@caa_kodomo)

「タブレット菓子(ラムネ)と間違えて、圧縮された商品を誤飲する事故が発生しています!子どもが誤飲しないように保管場所に注意しましょう。また、丸飲みする癖のあるお子さんは特に注意が必要!」

このコメントともに、子どもの事故防止に関する情報配信を行う、消費者庁の公式アカウント(@caa_kodomo)が発信したのは、タブレット状の食品の中にローションシートを紛れ込ませた写真。

(画像:@caa_kodomo)

シートをぎゅっと圧縮したその見た目はラムネ菓子に似ており、写真ではすぐに見分けは付かない。

幼い子どもならばよく確かめずに口にポイと放り込んでしまう…というのも考えられるし、水分を含んで大きなシート状になれば喉に詰まってしまう可能性もあるだろう。

たしかに危険な事例だが、なぜ今このような注意喚起を行ったのだろうか。消費者庁にお話を聞いた。

熱中症予防で事故が増える可能性

――なぜ今回注意喚起を?

消費者庁は平成22年より、独立行政法人国民生活センターと共同で、医療機関から事故情報の提供を受けています。問い合わせが特に増えているということはありませんが、夏に入り、熱中症予防のための塩分補給サプリなどのタブレット菓子が身近になることも考え、注意喚起を行いました。


消費者庁によると、「リビングで食事をしていた2歳の子どもが『ラムネ』と言ったため見に行ったところ、『固かった、ごっくんした』と言った。子どもの手の届かないところに置いていたローションシートを椅子に登って取った可能性があり、受診した」という誤飲疑いの1件のみが報告されており、事故や問い合わせが特別多くなっている、ということはないという。

水に浸ける前のローションシート(画像はイメージ)
よく似た見た目の「塩タブレット」(画像はイメージ)

しかし、注意すべきなのは今後、熱中症予防のためのタブレットなどを口にする機会が増えること。

ラムネ菓子と間違えて食べてしまう…ということに加え、同様の事故が増えてしまう可能性があることから、今回注意喚起を行ったとのことだ。

販売については「注視続ける」

ローションシートは子どもが誤飲した場合、「窒息や呼吸困難になる可能性がある」とのことだが、では、このような「紛らわしい」形のローションシートの販売を制限するなどの対処はできないのだろうか。

――タブレット状の食品と紛らわしい形状…販売元への指導は?

現在は誤飲疑いの事例が1件と少ないため、注視している段階です。今後同様の問い合わせや事例が多くなった場合は、指導対象となる可能性もあります。


――他にはどんな誤飲事故に気を付けるべき?

ペットボトル型の容器に入った入浴剤や、スナック菓子に似た見た目の石鹸、お菓子の中に入っている小さなおもちゃなどが挙げられます。また、子どもがジュースと間違えてアルコール飲料を口にしてしまう、という例もあります。
 

ローションシートについては、現段階では行政指導には至らず注視を続けていくとのことで、消費者庁は「食品に類似した商品を利用する場合は子どもの目に触れない場所や、手の届かない場所に置き、子どもが誤って飲まないように注意するとともに、他の家族にも声を掛け、このような商品があることを認識してもらうようにしましょう」と呼びかけている。

なお、消費者庁では主に0歳~小学校入学前の子どもの思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識を載せた「子ども安全メール」を定期配信しており、そちらも活用してほしいとのことだ。

SNSでは他にも、ローションシートと同様に圧縮して個包装されたタオルハンカチを「塩タブレットと思って食べてしまった」という投稿が見つかったが、大人でも一目見ただけでは判別がつかない商品に関しては、子どもが勝手に食べてしまうだけでなく、大人が手渡してしまうということも考えられる。

大人も子どももしっかりと行いたい熱中症対策だが、思いがけない事故につながらないよう、まずは親である大人がしっかりと注意したい。
 

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