福島第一原発1号機内部を撮影したドローン映像が公開され、約13年ぶりに格納容器内部の状態が明らかになった。しかし、装置に不具合が発生したため、燃料デブリがあるとみられる底の部分に近付くことはできなかったという。

約13年ぶりに格納容器内部が明らかに

薄暗い中を進むドローン。

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周りには、パイプや柱のようなものが確認できた。映像が撮影されたのは、福島第一原発1号機の中だ。原子炉の格納容器の内部を東京電力が初めてドローンで撮影し、映像を公開した。

11日で、東日本大震災から13年。中の様子をかなり鮮明に確認することができる。

ドローンで撮影された内部のハシゴ
ドローンで撮影された内部のハシゴ

腐食したように見えるが、ハシゴはしっかりと形を留めており、1階から2階へと上がる階段にも大きなダメージは見られなかった。

奥へ進むと、少し開けた空間になっていた。柱などはすっかり錆びついて、床には多くの破片が散乱している。

“燃料デブリがある”底の部分には近付けず

震災当時の状態、そのままだろうか。

内部には、さまざまな物が手つかずのまま残されていた。

落下してきたとみられる照明のカサや、長いコードのついた色あせた機械。
この機械は、2015年の調査に使用され、途中で動かなくなった遠隔操作ロボットで、9年間この場所に取り残されていた。

一方、内側に近づくにつれ、放射線の影響でたくさんのノイズが入る場面もあった。

装置に不具合が発生したため、今回の調査は中止。燃料デブリがあるとみられる底の部分に近付くことはできなかったという。
(「イット!」 3月8日放送より)

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