■工夫をこらすも止まらない、若者の献血離れ

若者の献血離れが止まらない。2022年に献血した人は約500万人、そのうち30代以下は約168万人で、9年で74万人減っていて、減少分を40代以上が支えている状態だ。

大阪市内にある献血ルームでは、多くの人に協力してもらうために工夫をこらしていて、部屋の中に焙煎コーヒーを設置するなど、献血が初めての人もくつろげる空間になっている。

曾根崎献血ルームRedOneCLUB 長門瞬治所長は「大人の隠れ家をイメージした、高級感あふれる特別な空間を演出しております」と話す。

大阪府赤十字血液センター 恵比須有実子係長:少子化を背景に、特に若い方の献血のご協力は著しく減少しておりまして、これからの輸血治療を支えていくためにも、若い方も献血の協力が必須だと思います。ぜひ、ご協力お願いしたいと思います。

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この日、気象予報士の片平敦さんが献血ルームにいた。「1時間くらいのんびりして、会社にいくことが多い」ということで、献血推進大使としても活動し、献血はなんと35回目だということ。

気象予報士 片平敦さん:身近な気軽にできるボランティアで役に立てるし、のんびりできるしおすすめです。健康な人は、ぜひ、ご協力いただいて、血液だけに“ブラッド(blood)”来てほしいなと思います。

■献血離れの原因は、血液型を知らないから?

輸血などで必要な献血だが、実は、いま若い世代では血液型を知らない人が増えているというのだ。街の皆さんに聞いてみた。

Q:ご自身の血液型知ってますか?
20代:知らないです
小学2年:え~わからん。調べてない…
小学5年:友達は知らん人多い。まだ知ってない人もいる。交換ノートで、血液型を書く欄があって、『?』の人いっぱいいたから。

血液型は生まれたときに、分からないのだろうか。

大阪市内にある産婦人科で24日に生まれたばかりの慈夕(しゆう)ちゃんは…
母・恵美さん:(Q.血液は何型ですか?)まだ検査してないので分からないです。命にかかわることだから、不明よりは決まってるほうがいいのかなって思ったりはします。

これに対し、病院の院長はー
医療法人れんげ会小川産婦人科 室谷毅院長:赤ちゃんが血液型を知らないっていうのは、もう当たり前になってて、こちらも聞かれても、「変わることあるからとりませんよ」っていう。

実は新生児の血液型検査は、調べる抗体が完全でないことから、間違った結果が出ることがあるといい、10年ほど前から調べることが少なくなったという。

しかし、血液型を知っておきたい人は多いようだ。

20代AB型:血液型占いの時に、自分のやつ分からないので、知っといたらよかったなと思う。

20代O型:(Q.占いは見ます?)めっちゃ見ます。O型と何型が相性がいいとか、すごい信じるタイプなので、毎年チェックしてます。(Q.実際、うまくいった恋愛は?)ないですね、ごめんなさい(笑)。

(関西テレビ「newsランナー」2024年2月28日放送)

関西テレビ
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