異例の暖かさで、あの“冬の風物詩”も消えてなくなる事態を余儀なくされている。
暖かさによる各地の異変の様子をまとめた。
冬の風物詩「樹氷」はどこへ?
宮城県の人気観光地・宮城蔵王の名物「樹氷」を楽しみに、観光客が訪れていた。

しかし、肝心の「樹氷」はどこに・・・。

なんと木々の緑がむき出しとなり、冬の風物詩「樹氷」は消滅していたのだ。

19日は暖かい南風の影響で全国各地で気温が上昇。
宮城蔵王の「樹氷」も、このところの暖かさで解けてしまったとみられている。

ちょうど1週間前には、まさに見頃を迎えていた樹氷。

世界でも限られた場所で、限られた時期しか見ることができない絶景を多くの観光客が楽しんでいた。

観光客:
すごいです。テレビでとかでは見ますけど、実物すごいです。

観光客:
本当にモンスターって感じで…感動~。

「アイスモンスター」といわれる見事な樹氷。

それがわずか1週間で、この通り。
樹氷の骨格となる幹の部分がむき出しとなり、枝の先からは水がしたたり落ちていた。
平井 瑠悦記者:
山頂付近に来ています。こちらに樹氷がありますが、その姿はなかなか“アイスモンスター”とは言いがたい迫力です。
こうした樹氷の消滅は、隣の山形蔵王でも起きている。

頂上に向かうロープウェイからの景色は一変。
1月に撮影した時とはまるで違う、光景が広がっていた。

菅原 清かアナウンサー:
この時期、一面の銀世界が広がるはずなんですが、緑や茶色が目立ちます。
樹氷を楽しみに訪れたスキーヤーからは嘆きの声が上がっていた。

スキーヤー:
すごく楽しみに来たんですけど、(樹氷)ないですね。
スキーヤー:
残念ですよね。1個もないですよね。
札幌・東京でも

最高気温が13.9度に達した北海道・札幌市。
道が解けた雪で悪路となるなど、市民生活に影響を及ぼしている。

街行く女性:
暖かすぎたり、寒すぎたり一気に来たり、年寄りは特についていけない感じ。

一方、東京都心は、晴れたり雨が降ったりと安定しない空模様。
最高気温は予想ほど上がらなかったものの、16.5度と4月上旬並みの暖かさとなった。
街行く女性:
暖かいけど天気が悪いという感じ。

街行く女性:
寒暖差が激しくて、体がついていけるかどうかわからない。
20日から3連休にかけては、寒暖差による体調管理に注意が必要となる。
(「イット!」 2月19日放送より)