アスリートたちにとって“食事”をすることも大切なこと。

7月26日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、K-1王者の武尊選手とラグビー日本代表の中村亮士選手との料理対決やアスリートの“ご褒美メシ”を特集した。

料理の腕前に自信あり!

料理に自信があるという2人の気合いは試合のとき以上。

武尊選手は「減量もあり毎日自炊しているので自信あります。減量中は少ししか食べられないので、どれだけ体に良くておいしい料理を食べられないかと考えている」と明かす。そんな武尊選手が作るのは、「減量中でも体に良くておいしい太らないファイターカレー」。

中村選手は「(今日は)自分で釣った魚で作ろうかと思います。天然の魚を味わって欲しい」と自信を見せた。チームの後輩を引き連れて朝6時に出港した中村選手は、目当てのマダイがなかなか釣れない中、後輩がマダイを釣り上げるという見事な“ワンチーム”ぶりを発揮。こうして獲得したマダイと市場で仕入れた魚で「あぶり海鮮丼とタイの煮付け」を作る。

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“太らないファイターカレー”を作る武尊選手は、具材をヘルシーなココナッツオイルで炒め、こだわりのカレースープのだしは、あごだしとシイタケで。これによって他にはない風味に仕上がる。

スリランカ料理店で修行して学んだこのカレーは、減量中でも食べられるように小麦粉を使わず、6種類のスパイスで味を調えた体に優しいカレーだという。

一方、自ら釣ったマダイで海鮮丼と煮付けを作る中村選手は、手慣れた手つきで3枚おろしにすると、バーナーで焼き目を入れてこんがりと仕上げた。故郷・鹿児島の甘いしょうゆが味の決め手だという。また、マダイの煮付けは砂糖代わりにマヌカハニーを使い、自然な甘みとコクが出るようにした。

出来上がった2品をアーティスティックスイミングの元日本代表・青木愛さん、男子ゴルフ選手会会長の時松隆光選手、サッカー元日本代表・中澤佑二さん、ラグビー日本代表・中島イシレリ選手、北京五輪女子レスリング銅メダリストの浜口京子さんの5人が判定する。

中村選手の煮付けを食べた青木さんは「煮付けを教えて欲しい!」と絶賛。一方、イシレリ選手は「もうちょっと味を付けた方がいいかな」と手厳しい。

続いて、武尊選手のカレーも「おいしい!」と好評で、番組MCの浜田雅功さんは「これは(判定が)難しい」とこぼした。

K-1王者とラグビー日本代表の料理対決は、全員が中村選手を選び、中村選手が勝利。番組刻印入りの高級包丁がプレゼントされた。

アスリートたちの“ご褒美メシ”は

続いては、アスリートの“ご褒美メシ”。実際に、その“ご褒美メシ”をアスリートが食べ、一生懸命リポートした。

昨年のラグビーW杯でも大活躍のラグビー日本代表・流大選手は、「外食であまり並ばないが『寿々屋』には5分前に到着して、車でのれんが出るのを待っています。いつも最初のお客さんなる、大好きなお店」と話す。

東京・府中市にある、そば酒庵「寿々屋」に行ったのは、ラグビー日本代表の中島イシレリ選手。「“そうだ焼き”がおいしい」と聞いたといい、実際に食べてみることに。

一般客は200グラムのところ、流選手は倍の400グラムの豚バラ肉を炒めてできた“ご褒美メシ”は、“そうだ焼き”ではなく生姜焼き。肉だけでなく野菜も通常の2倍入っている生姜焼き御膳を前に「毎日でもいい!」ともりもり食べていったイシレリ選手。

ちなみに、このお肉2倍の生姜焼きは、流選手が所属するサントリーサンゴリアス応援メニューのため、選手だけは2倍食べても通常料金だという。

千葉県鎌ケ谷市にある中華「東新軒」は、北海道日本ハムファイターズの選手寮が近いこともあり、数々のスーパースターが若手時代に出前を頼んだお店。大谷翔平選手も週3、4回この店で出前を取っていたという。

その味を伝えるのは、男子ゴルフ選手会長の時松隆光選手。「口下手な僕ですが、おいしいリポートできるように頑張ります!」と意気込んだ。

時松選手が食リポするのは、「清宮くん焼き肉チャーハン」。清宮幸太郎選手にホームランをかっ飛ばしてほしいという願いを込めて考案されたメニューだという。

清宮選手本人も大好物だという、この店一番の人気メニューは、卵となるとだけというシンプルな卵チャーハン。そして、にんにくが効いた焼き肉ダレを絡めた豚コマ肉で焼肉も完成。

チャーハンと焼肉という最強タッグを食べた時松選手は、ただただ笑顔で頷くだけ。そして、最後に「おいしい」とぽつり。

他にも、サッカー日本代表の守護神・川島永嗣選手が大宮アルディージャ時代に毎日のように通った定食屋「楽亭」の豚とニンニクの芽炒め。平昌オリンピックで日本人女子初となる一大会、金・銀・銅メダルを獲得したスピードスケートの髙木美帆選手が日体大時代に通っていた横浜のにんにく屋「嘉六」の手作りハンバーグステーキ。神宮球場の近くにあることから、多くの野球選手がハマる「ひちょう」の酸辣湯麺も紹介された。

中澤佑二の“ご褒美メシ”は究極のカレー

現役時代、超ストイックに食事制限をしていたサッカー元日本代表の中澤佑二さんは15年以上も通い続ける、横浜のインド家庭料理店「ラニ」を紹介。

大のカレー好きである中澤さんがこよなく愛する“ご褒美メシ”は、インド最高級ホテル元料理長が作る、ほうれん草カレー。こだわりは、秘伝のガラムマサラを含む合計20種類のスパイス。最も香り立つタイミングを見極め、順番に投入していき、食材のうま味を十分に引き出したら、ほうれん草1束分の濃厚ペーストで仕上げる。

中澤さんが厳しい食事制限の合間にどうしても食べたくなる味だという。

さらに、ここには中澤さんをはじめ、常連しか食べられない裏メニューがあるという。それは、その日に余った食材だけで作る「まかないカレー」。通常のカレーよりも10種類以上多いスパイスを使い、一見さんは食べることができない究極のカレー。

「カレーが好きで横浜中のカレーを食べ歩いてたどり着いたお店」だという中澤さんの“ご褒美メシ”。今回は特別にスタジオにも登場し、その味を堪能した。

中澤さんは今回、お店とある約束をしたようで、「この、まかないカレーを誰でも食べて頂けるように公表しました。なので、必ず注文するときに“ボンバーヘッド”と合い言葉を言ってください!」と話した。

また、北京五輪女子レスリング銅メダリストの浜口京子さんは、地元の浅草で48年続くとんかつ店「とん将」のカツカレーを紹介。浜口一家の大好物でもある“ご褒美メシ”は、浜口さんが体重を増やす中で食べることがつらくても、唯一喜んで食べたという。

アーティスティックスイミングの元日本代表・青木愛さんも、現役時代に食べることが苦痛だったと明かした。

アーティスティックスイミングは、運動量が多いため、とんでもない量を食べないと肉体をキープできない。そのため、1日5000キロカロリーも摂取していたという。青木さんは「朝は魚が多く、PCに入力したらバランスとカロリーが出るので計算しながら食べて。昼はお肉と炭水化物。練習がハード過ぎて食べないと痩せちゃうんです。一番、食事の中でつらかったのは、寝る前のお餅5個。本当は食べたくないけど、寝るだけで1.5キロ痩せちゃうので、毎日欠かさず食べていました」と明かした。

その他、時松選手が2017年のANAオープンで池田勇太選手と熾烈な優勝争い後に、池田選手に連れて行ってもらった千葉の焼き鳥店で食べた高級地鶏を使った親子丼も紹介した。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)