山手線の電車内でモバイルバッテリーによる火事が発生した。モバイルバッテリーのほか、パソコンやスマートフォンなど身近なものに使われている「リチウムイオン電池」だが、安全に使うための注意点をまとめた。

ゴミ収集車や処理場の火災の原因になるケースが多発

1.強い衝撃を与えない

高い所から落としたり強い圧力を加えたりすると、破損して出火する恐れがある。

2.高温の場所に置かない

夏場の車の中や、今の時期だとストーブなど暖房器具の近くなども危険。

3.膨らんできたら交換

長期間使用していると膨張してくることがある。破裂の恐れがあるので交換する。

4.粗悪品を避ける

インターネットなどで販売されているものの中には粗悪品もある。

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他にも、選ぶ際の一つの基準として「PSEマーク」というものがある。

これは安全性の基準をクリアした製品につけられるもので、現在、国内で流通するモバイルバッテリーなどに表示が義務付けられている。メーカーが自主的に安全検査などをしているかという情報を調べることも有効だ。

そして、リチウムイオン電池には「捨てる際」の注意点もある。

リチウムイオン電池は不燃ごみとして捨ててはいけないが、誤って捨てられたことによるごみ収集車の火災が相次いでいる。収集車の中でリチウムイオン電池が破壊されて出火した事故を再現した映像では、激しく煙が出て炎が上がっているのが確認できる。

2019年に一宮市のごみ処理施設で起きた火事も、不燃ごみとして捨てられたリチウムイオン電池が原因とみられていて、不燃ごみを処理するラインが1年3カ月にもわたって停止する事態となった。

捨て方の一つとして、家電量販店などにあるリサイクルBOXでの回収がある。一部を除いてほとんどの製品を回収してもらえる。

名古屋市の場合は、2022年7月からルールが変わり、週1回のプラスチック容器包装の回収日に、その資源ごみとは別に透明の袋に入れて出しておくと回収される。電極がある場合は、電気が流れないようテープなどを貼らなければいけない。

自治体によって回収のルールは違うので、住んでいる地域の扱いを確認することが必要だ。

(東海テレビ)

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