能登半島地震の発生から1カ月。石川・輪島市で被災し家を失った63歳の男性が、隣県福井に移住し、トラックドライバーとして新たな一歩を踏み出した。福井には被災者に社宅の無償提供や仕事を提供する会社があり、男性はこれに応募。「期待に応えられるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。

仕事がストップ…その時ニュースで

運送会社のドライバーとして福井で働き始めたのは、輪島市出身の小坂確之さん(63)だ。地震発生時は輪島市の自宅にいて、家は倒壊した。幸いけがなどはなかった。

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小坂さんはこれまでも運送会社で働いていたが、地震の影響で仕事はストップ。福井市の運送会社「北陸トラック運送」が被災した人に社宅を無償で貸し出し、希望者には仕事も提供していることをニュースで知り、応募した。

「期待に応えられるよう頑張りたい」

発生から1カ月の2月1日、水島正芳社長から辞令を交付される小坂さんの姿があった。ドライバーとして採用されたのだ。

福井で新たなスタートをきった小坂さんに、敦賀気比高校の生徒が学校で集めた食品や日用品など手渡した。

内藤晴琉生徒会長:
福井の近くの県で起こったので助け合いが重要だと思い、物資を提供させていただいた。

小坂さんは広域営業部に配属され、今後ドライバーとして全国各地への配送を担当する。

小坂確之さん:
もっと石川に就職支援のニュースが流れれば、助かる人が何人もいる。期待に応えられるよう頑張りたいと思います。

小坂さんは研修を経て、2月13日から本格的な業務に入る。

(福井テレビ)

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