私たちの食卓に欠かせない国の「指定野菜」に、2026年度から新たにブロッコリーが追加される。実は香川県は、ブロッコリーの生産面積で全国2位を誇っている。生産者からは期待の声が上がっている。
需要増加を受けて作付面積10倍に
「指定野菜」とは、国が定めている国民生活に欠かせない重要な野菜のことである。現在はキャベツやキュウリ、タマネギなど14品目が指定されていて、2026年度には1974年のジャガイモ以来、50年ぶりにブロッコリーが追加されることになった。
この記事の画像(6枚)香川県野菜花き生産者研究会・中西幸範副会長:
他の産地のものと比べて(香川県産は)大きい。朝収穫して、氷詰めで店まで運ぶので鮮度は日本一だと思っている。
畑にブロッコリーを植え付けた作付面積で、日本一面積が小さい香川県が北海道に次ぐ全国2位を誇り、収穫量でも全国4位となっている(2022年度)。
ブロッコリーはタンパク質などの栄養素を多く含むことから近年、需要が高まっていて、香川県内でもここ30年で、作付面積が10倍近くに広がっている。
指定野菜に追加されると価格が下落した場合に、国からの補助金が手厚くなり、安定供給につながるため、三豊市のブロッコリー農家・中西幸範さんも期待感をにじませていた。
香川県野菜花き生産者研究会・中西幸範副会長:
(ブロッコリーは)あまり変動幅がない作物だが、(指定野菜への追加で)後ろから支えてくれるものがあれば作りやすい。会社をリタイアされた人とか含めて、どんどん作ってくれたら良いと思う。
指定野菜への追加で、ますます身近になりそうなブロッコリー。食卓に並ぶ機会も増えるかもしれない。
(岡山放送)