1月26日に上野恩賜公園周辺の歩道で撮影された1枚の写真。歩道のガードレールに沿って、スーツケースが並んでいます。

色や形は、さまざま…。中には、倒れているものやロックがはずれ、開いているものもありました。

放置された“謎のスーツケース”。誰かの忘れ物なのでしょうか? それとも、誰かが故意に放置した物なのでしょうか?
「めざまし8」は、現場取材に向かいました。

取材スタッフ:
あれですかね?スーツケースですね。通り前に多く並んでいます。

スーツケースが置かれていたのは、東京の上野恩賜公園周辺の歩道です。

取材スタッフ:
1、2、3、4、5、6、7、8、9台止まってますね。中身が出てるものもあります。Tシャツのようなものも入ってます。
衣類が飛び出し散乱しているものもあれば、ペットボトルが入っているスーツケースも…。

よく見ると、ガードレールにチェーンロックを掛け、持ち運べないようにしてあるスーツケースもありました。
さらにスーツケースには「警告」と書かれた張り紙が…。

張り紙には、所轄警察署長と台東区長の連名で「この物件をこの場所に置くことは法令により禁じられています…直ちに撤去(移動)してください」と書いてあります。
日付を見ると、去年の12月14日と記載。

“謎のスーツケース”は、1カ月以上も前からこの場所に放置されているのでしょうか。
持ち主が回収?スーツケースの数が減る
1月28日、再び現場に向かってみると、不可解なことが起こっていました。

取材スタッフ:
あれ?数が減っていますね。

3日前と比べてみると、手前に置かれていた2つのスーツケースがなくなっているのがわかります。持ち主が回収したのでしょうか?ますます、謎は深まるばかりです。

通行人:
麻薬とか…ないと思うけど、法律に触れるようなもの隠されているのか。
処分しちゃえばいいのにと思っちゃうんですけど不審物は…。いろいろ物騒な世の中だから。
一体なぜ、長期間放置されているのでしょうか?
「めざまし8」は、道路の廃棄物問題に詳しい弁護士に話を伺いました。

アトム法律事務所 松井浩一郎弁護士:
不思議な事案でもありますし、こういう場合はまず所有者が誰なのか、放置したのかっていうのをもしかしたら、区は解明したいんじゃないかなと思って、あえて真相解明のために放置しているということも考えられるのかなというふうに思います。
(「めざまし8」1月29日放送より)