11月17日以降、長野県富士見町や茅野市の道路脇などで、大量のぬいぐるみが落ちているのが見つかった。その数、約60個、なぜ、落ちていたのか、謎が深まっている。町は「不法投棄だとしたら絶対にやめてほしい」としている。
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側溝や道路脇のやぶに
軽トラックの荷台いっぱいに積まれ雪をかぶったぬいぐるみ。富士見町の道路に落ちていて、回収されたものだ。
なぜ?誰が?
謎が深まっている。
茅野市と富士見町を結ぶ、通称「八ヶ岳エコーライン」。

側溝には、ピンク色のぬいぐるみが…。
さらに、道路脇のやぶにも人気キャラクターのにぬいぐるみが落ちていた。
10月17日以降、茅野市のエコーライン周辺でぬいぐるみが大量に落ちているのが見つかった。
この日の取材中にも4個を見つけた。

道路に点々と落ちていた
ぬいぐるみは富士見町でもー。
「富士見高原リゾート」の藤田然さん。道路にぬいぐるみが落ちているのを発見、通行の邪魔になると思い11月17日、回収することにした。
藤田さんは当時の様子について、「左側とか右側とか、ものによっては道路の真ん中に落ちているような、意味がわからないですよね。点々と落ちていたんで、ちょっとずつトラックの荷台とかから落ちていったのかなと。場所によっては、10個ぐらいあったり、ビニール袋に入った状態で置いてあったりした」と話す。

ぬいぐるみは町が引き取る
回収したのはおよそ30個。
軽トラックの荷台がいっぱいになるほどだった。
藤田さんが警察に相談したところ「落とし物かどうかわからない」として、道路管理者に相談するよう指示され、その後、富士見町役場に引き取ってもらうことになった。
ぬいぐるみは、職員が回収したものを合わせて、約40個に上るという。

2県にまたがり約60個
取材を進めると、県境に近い山梨県でもぬいぐるみが見つかった。
NBSの取材では少なくとも富士見町、茅野市、山梨県北杜市でおよそ60個が落ちていたことが分かった。

クレーンゲームの景品か
なぜ、ぬいぐるみが広範囲に落ちていたのか?
富士見町によると、クレーンゲームの景品とみられるという。
ぬいぐるみを回収した藤田さんは、「持ち主の人が意図していないとすれば、持ち主のところに帰ってほしい。意図していたら切ないですね。やっぱりゴミじゃなくてぬいぐるみですから、大切に扱ってもらいたい」と話す。
富士見町によると、約40個のぬいぐるみは、警察の了承を得て、11月27日、廃棄したという。
町は、「不法投棄だとしたら絶対にやめてほしい」としている。

(長野放送)