5月13日は「母の日」。
気恥ずかしくて普段なかなか言えない「ありがとう」の気持ちを伝える絶好のチャンスだ。

日本生命保険が今年3月に行った調査では、「母の日にプレゼントを贈る」と答えた人は、全体の約75%に上り、4人に3人の割合となった。(対象:男女1万人以上)

一般的には「母の日」というと自分の母親をイメージする人が多いと思うが、既婚者には「お母さん」が2人いる。
結婚相手の母親、義理の母にプレゼントをしている人はどれくらいいるのだろうか?

「義理の母に贈る予定」が40.9%

実際に、「母の日に義理の母にプレゼントをしているか」を調査したデータがある。
日比谷花壇が運営する母の日情報サイト「母の日コム」が実施したアンケートで、「実のお母さん以外に贈る予定の方を教えて下さい」という質問に、40.9%が「義理の母に贈る予定」と回答。
(対象:幅広い世代の男女4204人)
 

出典:日比谷花壇「母の日コム 贈る人もらう人アンケート 2018」
出典:日比谷花壇「母の日コム 贈る人もらう人アンケート 2018」
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このアンケートを始めたきっかけについて日比谷花壇に聞くと
「弊社のフラワーギフトをご注文いただいているお客様の傾向をみると、実のお母様のほか、義理のお母様にも贈られている現状がありましたので、2016年からアンケートを行い、どのくらいの方が義理のお母様にも贈られているのかを調査しました」とのこと。

この数字が多いか少ないかは意見が分かれるところだが、我々の編集部でも、「自分の母が、父の母親に毎年プレゼントをしている(20代女性スタッフ)」「妻が私の母に贈ってくれている(30代男性スタッフ)」という声を聞く一方で、「『義理のお母さんに』とは考えたことがなかった」と驚く人も少なくない。

何が嬉しい?義理の母のホンネは…

では、何を贈ればいいのか?
手堅く花を贈るべきか、趣向を凝らしたギフトにするべきか…自分の母でも悩むのに、義理の母となると、気を遣ってますます難しいが、「義理の母」側のホンネを聞いた調査もある。

オズモールの母の日特集で、「義理の娘・息子から なにを贈られたら嬉しい?」と母側に聞いたところ

1位 「お花のプレゼント」  21%
2位 「一緒に食事」     20%
3位 「なにもいらない」   18%
4位 「スイーツのプレゼント」17%
(出典:オズモール「花もギフトも一緒に過ごす時間も。母の日特集2018」)

「お花のプレゼント」がトップだったが、1位~4位までの差は、そこまで大きな開きがない。
花やグルメ、スイーツなど女性が好むギフトに並んで、「なにもいらない」が3位にランクインしたのは意外だが、「なんでも嬉しい」というのがホンネなのかもしれない。

母側の声としても
「毎年なにか考えて送ってくれます。なかなか会えないけれど気遣ってくれることがありがたいです。(60歳)」
「アレンジの花と、息子夫婦連名の手紙。気持ちのこもった言葉が嬉しかった。(53歳)」
といった好意的なコメントが多く、プレゼントに込めた気持ちは、義理の母にしっかりと伝わっていると言えるだろう。

義理の母への贈り物「3ヶ条」

日比谷花壇「母の日コム」には、義理の母へのプレゼントを贈る際に押さえておきたいことが紹介されている。まとめると、3つのポイントが挙げられそうだ。

【1. 相場を把握する】

「金額よりも気持ち」とは言っても、気になるプレゼントの予算。
3000円~5000円未満」が全体の約3割を占め、「3000円未満」、「5000円~7000円未満」と続いた。
 

出典:日比谷花壇「母の日コム 贈る人もらう人アンケート 2018」
出典:日比谷花壇「母の日コム 贈る人もらう人アンケート 2018」

ちなみに、「プレゼント予算は姑と実母で違いますか?」と女性に聞いた質問では、「全く同じ物を贈るわけではないため、プレゼントの金額に差が出ることもある」という声もあるが、多くの人が「予算は平等にしている」と回答しているそうだ。

自分の母と義理の母に贈るプレゼントの金額の差は、トラブルに繋がりかねないので、十分に配慮したい。


【2. 好みとマナーを知る】

母の日のプレゼントといえばカーネーションだが、花の種類や色によっては誤解を与えてしまう場合もあるという。例えば、白いカーネーションは「亡き母に添える花」とされており、「嫌がらせをされている」と誤解されてしまう可能性もあると指摘している。

そして大切なのは、事前のリサーチ。
義理の母の年代、趣味などから、どのようなプレゼントが気に入ってもらえるかを考え、マナーやアレルギーなどに注意して、最適な贈り物を選びたい。
 

【3. メッセージを添える】

プレゼントはただ物を贈るだけでなく、短くてもそこにメッセージが添えられていると、より気持ちが伝わるもの。子どもがいる人は、家族写真や子どもの描いた絵などを一緒に贈るのも、孫の成長を楽しみにしている義理の母に喜ばれるはずだ。
プレゼントの内容だけにこだわらず、言葉で伝えることを意識しよう。

義理の母に今まであげたことがない人も、今年の母の日にはプレゼントを贈ってみてはいかがだろうか。
感謝の気持ちを伝え、親子の交流を深めることで、心の距離が近づくきっかけになるはずだ。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。