高知・須崎市の高校生が東京の一流シェフの手ほどきを受けて料理に挑戦。地元の食材を使ったイタリアンの出来栄えは?

プロから料理の楽しさも学ぶ

1月21日、高知・須崎市で開かれた「巨匠が教える美食学スクール」には須崎総合高校と明徳義塾高校の生徒20人が参加した。

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メイン講師は東京・南青山にあるイタリアンレストランのオーナー、日高良実さん。YouTubeチャンネルの登録者17万人以上の有名シェフだ。

プロの技で作ったアクアパッツァのスープを味見してみると、「うーーん!すご!」と生徒が舌鼓を打つほど、絶品だった。

田村優介アナウンサー:
調理室は食欲をそそるいい香りに包まれています。高校生たち、シェフに教わりながら料理をしています。

地元の食材の素晴らしさをプロのシェフから学んでほしいと、須崎市と高知信用金庫が進めている「海のまちプロジェクト」の一環として行われた今回のワークショップ。

日高シェフは「まだあんまり作ったことなくても、何か1つ、例えばスパゲッティを覚える。で、誰かに食べさしてあげる。その人が『おいしい』って言ったらね、料理作りがどんどん楽しくなる」と生徒たちに料理の楽しみ方を教えていた。

いざ調理!生徒たちの腕前は?

生徒たちは「アクアパッツァ」と「クリームソースペンネ」を作る。

シェフが聞いたところ生徒たちは全員、これまでに自分でパスタを作ったことがなかったというが、講師を務めた川合大輔シェフは「みんな意外とできるんでびっくりします。すごいですね。将来に期待します」と参加した生徒たちの料理の腕前をほめたたえた。

アクアパッツァの材料は須崎の野見湾で養殖されたマダイ。パスタには須崎の企業が取ったマグロのツナや県産のパプリカを使う。

プロの手ほどきを受けながら1時間半ほどかけて2品が完成。自分たちの手で作り上げた料理を味わった。

「どう、おいしい?家帰ったら作れるでしょ?」と尋ねた日高シェフに、参加した高校生たちは「簡単でおいしかったです。あんまり須崎に住みよってもマダイとか食べないんでいいなぁって。こういうの参加して良かったなって思います」「魚介類とかの特有のうまみってあるじゃないですか。それとタイのうまさが絶妙にマッチしていて最高です」と答えた。

リストランテ アクアパッツァ・日高良実オーナーシェフ:
作る喜び、そして人に食べてもらえる、その時の感想。料理ってね、誰かが「おいしい」って言ってくれたら、すごくやる気になってくるんですよね。それを覚えてもらったらいいのかなと思う。

参加した高校生たちが一流のプロから教わったのは、調理のコツだけでなく料理の楽しさだった。

須崎市などはこの取り組みについて今後、高校生以外にも対象を広げて開催していきたいとしている。

(高知さんさんテレビ)

高知さんさんテレビ
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