サッカーJ2・モンテディオ山形は、1カ月後の開幕に向け、静岡でキャンプを行っている。J2優勝を狙うチームが重点的に取り組んでいるのは、「守備の修正」。
“今までにない練習”で弱点克服へ
1月16日にスタートした1次キャンプは、2024年も静岡・御前崎市が舞台。復帰組を含めた14人の新加入選手が加わり、全選手31人が顔をそろえて始動した。
渡邉晋監督体制2年目の今シーズン、モンテディオは「J2優勝」を目標に掲げている。

背番号11 FW・藤本佳希選手:
またここに戻って来たというポジティブな気持ち。新しい2024年のチームでJ2優勝を目指すところに自分も貢献したい

背番号6 DF・山田拓巳選手:
J2優勝するという明確な目標が最初からみんなで決まっている。出場した時のプレーでの貢献度を上げていきたい

新加入 背番号37 MF・杉山直宏選手:
2年連続プレーオフ敗退、何かが足りなかったと思う。自分たち新加入が新しい変化を加えて、その一歩(プレーオフ出場)以上の活躍をしたい
J2優勝へ必要なものの一つが「高い守備力」。
2年連続でプレーオフに進出しているモンテディオだが、昨シーズンのリーグ戦の失点数「54」は、プレーオフ圏内上位6チームの中で最多だった。弱点克服に向け、キャンプでは「守備の修正」に取り組んでいる。

渡邉晋監督:
2023年12月のオフに、イギリスのプレミアリーグのチームを見学してきた。トレーニングの構築で新しいアイデア・刺激があったので、佐藤尽コーチとも共有しながら、今年変化を加えていく大きな部分になると思う

佐藤尽コーチ:
昨シーズンの失点数、自陣ボックス内に入られた数とか、そういうところが上位チームとの差で表れているので、守備に関しての修正は絶対、今シーズン必要な要素

キャンプ2日目から佐藤コーチを中心に進められている「守備の修正」。「最終ラインのコントロール」、そして「相手に裏を取られないための体の向き」を一から見直している。

背番号15 DF・川井歩選手:
相手に裏をとられそうになる時の体の向きをミーティングで確認した。その体の向きが、自分たちに染み付いているものと違うので、今は無理やりにでもミーティングで出た体勢をとってみたり、試行錯誤しながら守備をしている。(Q:今までにない練習?)そうですね。あんな体の向きにこだわる練習は初めて
「もう紅白戦?」開幕戦に向け好発進
また、2024年のキャンプでは、早くも2日目に紅白戦が行われた。暖冬の影響で、キャンプに出発する前からボールを使ったトレーニングを屋外でできたことで、選手たちのコンディションを例年より早く上げられたためだ。

序盤からより実戦に近い、強度の高いトレーニングとなっている点がこのキャンプの大きな特徴。

背番号25 MF・國分伸太郎選手:
まだ体ができていない状態でキャンプインするのは山形の洗礼。それが今年は頭から山形でできたのが今年のキャンプの素晴らしいところ

背番号15 DF・川井歩選手:
正直「もう紅白戦?」という感じだったが、やってみたら全然動けた。すごく良い感じにキャンプがスタートできている
背番号11 FW・藤本佳希選手:
開幕は千葉。多くのサポーターが来てくれると思うし、良いスタートを切りたい
23日、昨シーズン6位の千葉とアウェーで戦う開幕戦は2月25日と正式発表された。モンテディオは1次キャンプを1月28日で終え、その後、鹿児島県で2次キャンプ、千葉で3次キャンプを行い、J2開幕を迎える。
(さくらんぼテレビ)