自民党の派閥問題の行方はどうなるのか。派閥解散を表明したのは安倍派、岸田派、二階派。一方、存続させるとしているのは、麻生派、茂木派。森山派は解散するかどうか検討するとしている。
麻生派の麻生副総裁と、茂木派の茂木幹事長は、すでにそれぞれの派閥を存続させる意向を岸田首相に伝えている。岸田首相は21日、急きょ、麻生副総裁を夕食に誘い、事前に根回しをしなかったことを謝罪した。

派閥解散を受け、内閣支持率は12月と比べて5ポイントアップし、「支持する」27.6パーセントとなった。「岸田派の解散表明 評価する」は64.3パーセントにのぼっている。一方で、「岸田首相の政治改革に期待する」は37.4パーセントにとどまっている。
岸田首相は派閥の解散を打ち出したが、政治とカネの問題はどうなっているのかと国民は思っている。

関西テレビ 神崎報道デスク:この問題は、本当は派閥の裏金の話なんですよね。なので、カネの問題が一番ポイントなのに、いつの間にか派閥をなくしたら全部解決のような話になっています。政治資金規正法というのが甘すぎる。だから今議論されているのは、秘書がやっても、会計責任者がやっても、議員が責任を取るという、いわゆる「連座制」です。政治資金規正法を改正して、次にこのような事が起きたら、議員にも責任が及ぶという事にしておくと、ストッパーというかやめておこうということになるかと思います。
関西テレビ 神崎報道デスク:派閥に関して言うと、やはり岸田首相が判断して岸田派を解散することで、安倍派も二階派も解散されることになりました。しかし、麻生さんは「派閥が悪いわけではない。特に自分としては何も違法なことをやっていないので、派閥は残しておくべき」という考え方があり、岸田首相と麻生さんの間で対立があるのではないかと言われています。岸田首相としては、このまま次の国会で党内がバラバラでは野党の攻撃に耐えられないと、予算も通せないということで、21日に麻生さんと食事をして、党内融和に舵を切ったということ状況です。
しかし現状では、派閥は残した上で、法令違反を行った派閥に自民党が1年間の活動休止または解散を命じる仕組みの導入、派閥のパーティーの禁止、内閣の人事の推薦禁止などにとどまる見通しだ。
果たして、派閥や政治とカネの問題はどうするのか?自民党の政治刷新本部会議は今月25日に中間取りまとめを行うとしている。
(関西テレビ「newsランナー」2024年1月22日放送)