若手俳優の登竜門と呼ばれる「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」1万5千人をこえる応募者の中から去年グランプリに選ばれたのが、宮城県出身の石山順征さんだった。憧れの志尊淳さんのように...目指すのは”唯一無二”の俳優だ。
普通の大学生 1日にして運命が一変
去年春に地元・宮城を離れ、都内の大学に通う1年生、石山順征さん(18)。普通の大学生だった石山さんの運命を変えたのが「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」だ。

過去には、小池徹平さんや、菅田将暉さん、伊藤英明さんなど、名だたる俳優も輩出している、まさに若手俳優の登竜門。石山さんは去年11月のコンテストで1万5千人を超える応募者の中から、見事グランプリに選ばれた。
「仮面ライダー」と「サッカー」

2005年1月24日生まれの石山さん。小さい頃は仮面ライダーが大好きな男の子だった。特に好きだったのは福士蒼汰さんが演じた「仮面ライダーフォーゼ」だったそう。そして、近所のスポーツ少年団で体験し面白いと感じたことから、小学2年生からはサッカー少年に。持ち前の"負けず嫌い"な性格から熱心に練習に取り組み、5年生の時にはスペインの名門・レアルマドリードの練習にも参加。
県内の強豪チーム「ACジュニオール」ではキャプテンとして活躍するなど、サッカー漬けの日々を過ごした。

夢は「サッカー選手」から「俳優」に
その後、日本代表のゴールキーパー・シュミットダニエル選手の出身校でもある東北学院高校に進学した石山さん。高校時代もサッカー部に所属し、将来はサッカー選手になることを夢見て、日々、部活動に没頭。

高校3年生最後の冬には、全国大会出場がかかる県大会の決勝で、150人を超える部員の中からスターティングメンバーを勝ち取った。
PK戦の末、一番の目標だった全国大会には届かなかったものの、チームの躍進に大きく貢献。一方で、敗戦から「上には上がいる」ことを知りプロになれないと考え、サッカー選手になるという夢は諦め、第2の目標だった「俳優」が新たな夢となった。
丸刈り時代も 「東北学院」の名を世界へ

そして早くも掴んだ「俳優」という夢への第一歩。高校時代の同級生は「信じられない」「グランプリになってからイケメンだったと気づいた」「一緒にサッカーをしていた時代があるのは光栄」などと驚きを隠せない様子で、石山さんのグランプリ獲得を祝福した。
また、今の姿からは想像できないが、丸刈りにしていた頃もあったという高校時代。サッカー部で石山さんを指導してきた橋本俊一監督は「順征以外にもイケメンはいっぱいいるぞ」と冗談めかして話しながらも、「後輩に夢・希望を与えてくれたと思うので、どんどん活躍してもらって東北学院の名を世界に広めてもらいたい」と期待を込めてエールを送った。

憧れの志尊淳さんのように “唯一無二”の俳優に
石山さんのこれからの目標は、幅広い役が演じられる”唯一無二”の俳優になること。憧れの俳優に志尊淳さんをあげ「ドラマを見ても、ビジュアルを見ても、もちろん格好いいけれど闘病生活を乗り越えて第一線で活躍されているのをみて勇気をもらった」と話した。

「やっとスタート地点に立てたと思っているので、これから演技のことを勉強したり、実践したりして仮面ライダーとかドラマとか映画にどんどん出て行けるような俳優になりたいと思っている。育ってきたところは宮城というのは変わらないので、宮城から出た石山順征と皆に認知してもらえたらいい」
(ジュノンボーイグランプリ・石山順征さん)
2月には早速、石山さんが主演する舞台の公演が予定されていて、これから初主演舞台に向けた稽古も本格化する。宮城で生まれ、育んできた大きな夢。「ジュノンボーイ」石山順征さんの今後の活躍に期待が高まる。

(仙台放送)