能登半島地震から10日目を迎えた。これまでに石川県で亡くなった人は203人、安否がわからない人は68人。このうち、「災害関連死」は新たに石川・能登町で1人確認され、あわせて7人となった。
珠洲市役所前から、FNN取材団・高橋怜央奈記者が中継でお伝えする。
石川・珠洲市で災害関連死が6人に
この記事の画像(9枚)石川・珠洲市では9日、地震後のけがの悪化や、身体的負担で亡くなったとみられる災害関連死が6人確認された。そして10日午前、能登町でも災害関連死が1人確認された。
市役所を訪れた住民:
もうそろそろ危ないなっていうところまで来てるんです。今ぎゅうぎゅう詰めでもないですし。なんかまん延したら一発だな。
避難所では、アルコール消毒や検温で、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染拡大を予防しているが、精神的なストレスや寒さによる低体温症の懸念もある。
石川県は、金沢市や県外への二次避難を呼びかけているが、長年この地域に住んでいるから、「離れたくない」という声も聞かれた。
朝市通りで捜索再開…人骨のようなものも見つかる
地震直後に大規模な火災が発生し、約200棟が焼失した石川・輪島市の朝市通りでは、9日に続き、警察による捜索が行われている。輪島市の朝市通りから、FNN取材団・丹野裕之記者が中継でお伝えする。
10日午前11時半現在、小粒の雨と時折激しい風が吹いていて、焦げ臭さが残る現場では、捜索2日目に入り、先ほどまでドローンを使って捜索する姿も見られた。
午前9時ごろから、消防・自衛隊・警察が続々と現場に入り、200人以上の態勢で一斉捜索が再開された。
地震直後に火災が発生し、約200棟が焼失したこの場所では、9日から捜索が始まっている。隊員らが手渡しでがれきを取り除くなどして、ブルーシートで何かを運ぶ姿もあった。
県によると、人骨のようなものが見つかり、遺体かどうか確認中だという。
朝市組合の組合長によると、約190人の組合員のうち、安否が確認できた人は50人ほどにとどまっているという。
10日は天候状況などを見ながら捜索を続け、視界が悪くなれば打ち切る可能性もあるという。(「Live News days」1月10日放送より)