大阪・ミナミの歩道に勝手に置かれ、大阪市によって撤去された103個の植木鉢について、大阪市は天王寺動物園で有効活用することを決めた。

■大阪・ミナミの歩道を植木鉢が不法占拠

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大阪市浪速区のJR難波駅近くでは、10年以上にわたり、103個の植木鉢が歩道のおよそ3分の1を不法に占拠していた。

道路を管理する大阪市は、植木鉢は何者かが放置したものとみて、周囲への聞き取りで所有者を探したり、警告文を貼って撤去を求めたが、期限内に所有者が現れなかったことから、2023年10月に歩道から撤去した。

■植木鉢の「シラカシ」はキリンやサイがエサとして好む

撤去された植木鉢はおよそ4か月間、市の職員が水やりなどをして保管し、対応を検討してきた。1月5日、大阪市は103個の植木鉢すべてを天王寺動物園で有効活用することを決めたと発表した。

天王寺動物園によると、植木鉢には、キリンやクロサイなどの草食動物がエサとして好むシラカシが85本あり、園内の敷地に植え替えて伸びてきた枝葉をエサとするほか、園内の展示などに活用したいという。

担当していた津守工営所には、府内外から「譲り受けたい」などという問い合わせがおよそ40件届いたということだが、大阪市の担当者は「個人譲渡や売却ではなく、より多くの市民などが来場する天王寺動物園など公共性の高い施設で有効活用をはかったほうがいいと判断した」と話している。

関西テレビ
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