島根・松江市に27日、鳥の大群が現れ、異様な光景を作り出した。専門家は、鳥の正体は「トモエガモ」で、シベリア東北部での数の増加が日本への渡来数の増加につながっているのではと推測している。

鳥の大群が巨大な“黒い影“に…

「やっば!すっご!」
空を見上げ、驚く撮影者。

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巨大な黒い影が空を埋めつくす。
「うわ~」「気持ち悪い」「こっち来ないで!いや~!」
空を見上げる人たちがつぶやく。

27日午後4時半ごろ、島根・松江市に鳥の大群が現れた。鳥たちは旋回を繰り返し、大きな羽の音が響いた。

鳥の大群を目撃した男性は「一羽も鳴き声をあげず、無数の羽音だけが…異様な光景だった」と話す。

トモエガモの渡来数が急増

正体は何だったのか。

鳥の生態に詳しい、東京大学の樋口広芳名誉教授は、「遠目なのではっきりとしたことは言えないが、トモエガモの大群だと思う。最近急激に日本への渡来数が増えている。秋~冬に日本にやってきて、冬を過ごす」と説明する。

樋口教授の推測では、繁殖地のシベリア東北部で数が増えたことで、日本に来る群れも増えているのではないかという。
(「イット!」 12月28日放送より)

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