宝塚歌劇団の宙組に所属する女性が死亡した問題で、遺族側は24日に歌劇団側と面会し、パワハラの事実を認め謝罪するよう改めて歌劇団側に求めたことを明らかにした。
この問題は今年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属していた女性が兵庫県宝塚市のマンションで死亡したもので、女性の遺族が上級生によるパワハラや長時間労働が亡くなった原因だと訴えているもの。
遺族側は歌劇団側と24日に大阪で面会し、「調査報告書のパワハラ否定の根拠は事実認定も評価も間違っている」として、パワハラの事実を認めて謝罪するよう改めて求めたことを明らかにした。
歌劇団側はこの面会で「調査報告書でパワハラの事実を認定していないため、現時点で特定のパワハラの存在を認めてはいないが、調査報告書にこだわることなく遺族の主張を真摯に受け止め引き続き協議したい」としている。
歌劇団側が今月14日に公表した外部の弁護士による調査報告書によると、長時間の業務などで亡くなった女性に「強い心理的負荷がかかっていた可能性は否定できない」と指摘されていたが、いじめやパワハラは確認できなかったとしていた。