3日、神奈川県の土手で、同じ方向を見つめるカワセミが撮影され、SNSで58万回以上再生されている。2羽は横並びだが、実は威嚇をし合っていた。さらに撮影してから4日後、緊迫した状態はまだ続いていた。
横並びで威嚇し合うカワセミ
動物にとっての生き抜くための闘争本能。それは、威嚇。

普通なら向かい合って威嚇するが、例外もあった。
3日、神奈川県の土手で同じ方向を見つめる、2羽の鳥。コバルトブルーの羽を持ち、“空飛ぶ宝石”と呼ばれるカワセミだ。

一見、かわいく並んでいるように見えるが、実はお互い、“バチバチ”だった。
奥のカワセミがヒョコッと背伸びすると、手前もヒョコッと背伸びをする。この背伸びこそ、互いが互いを威嚇する行為なのだ。

しかも驚くのは、撮影してから4日後、緊迫した状態はまだ続いていた。お互い、一歩も譲らない。
動画はSNSで58万回以上再生され、「鳥的にはガンの飛ばし合い」、「威嚇を横並びでする動物は初めて見た」と、話題になっていた。
縄張り争いは先住鳥の勝利
なぜ、横に並んで威嚇するのだろうか。

日本野鳥の会・自然保護室チーフは「エサをとるために、枝や岩の上でいい場所を争う。そういった場所は対面になる場所はなく、横にいても鳥が見えているので、お互い認識して威嚇し合う」と説明している。
撮影してから2週間以上たった21日、川の近くにいたのは1羽だけになった。撮影した人によると、この鳥はもともと住みついていたカワセミだという。
熾烈(しれつ)な縄張り争いは、先住民ならぬ“先住鳥”の勝利で終わったようだ。
(「イット!」 11月22日放送より)
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