山形市の高校に通う生徒が、山寺の新しい観光ガイドブックづくりに取り組んでいる。何度も山寺に足を運んでもらうため「ゲーム」の要素を取り入れた。

攻略中に「行けない場所」も…

11月18日、山形市の山寺でフィールドワークを行ったのは、山形中央高校・文理科学部1年生の杉山直史さんと黒柳葉月さん。

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2人が取り組んでいるのは、ゲームの要素を取り入れた山寺の観光ガイドブック、その名も「山寺ゲームブック」の制作だ。

その日の気分や目的で番号を選び、「おみくじ」や「土産物店」など、指定される行き先に進みながら観光を楽しむ。

杉山直史さん:
最初は山寺駅から始まって、景色を見たいなら「4番へ」、見なくていいなら「2番へ」と、選択肢がある。「4番へ」を選ぶと山寺駅の見晴らし台に着く。そこできれいな景色を見ることができる

掲載されていても「行けない場所」が出てくるが、そこにゲームブックのねらいがある。

黒柳葉月さん:
普通のガイドブックは、旅行前と旅行中に読んで終わり。旅行後にもう一回読むことで「知らないルートを見つけた」「もう一回山寺に行かなきゃ」と、お客さんが何度もリピーターになってくれるかなと

くすぐりたいのは、ゲームを攻略したい気持ち。「まだ行っていない場所」に足を運ぶために、もう一度山寺に来てもらおうというのだ。

地域の人との交流で“学び”

ゲームブックには、地域の人に教えてもらった山寺の歴史や取り組み・試食させてもらった名物も盛り込んだ。

商正堂・佐藤純子さん
商正堂・佐藤純子さん

この日、ゲームブックの試作品を手にやって来たのは門前町にある菓子店・商正堂。お店の人に紹介文や使う写真を確認してもらう。ゲームブックを手に取った商正堂の佐藤純子さんは「すごいですね」とその出来に感動した様子。「いい感じ、ありがとうございます」と笑顔を見せた。

遠藤物産の遠藤まき子さんは「山寺は若い観光客も増えているので、こういったゲーム感覚で歴史文化を学べるのはすごくいい」と話す。

山形中央高校・井上敦夫教諭:
お店の人との交流は本当に大事な場面。自分で大人と関わって、そこから新しいものを作っていくというのが学びとしては一番大事なこと

ゲームブックは年内完成予定

2023年7月から何度も足を運び、交流しながら進めてきたフィールドワークも大詰め。

黒柳葉月さん:
山寺のすべての店を1日で回りきるのは難しいと思ったので、このゲームブックを通して「こんな店があったんだ、次は行こう」と、リピーターにつなげていきたい

杉山直史さん:
山寺はすごく優しい人とか、人情を感じられる場所。そういうところもゲームブックでわかるように、人との関わりの部分も入れていきたいと思った

「山寺ゲームブック」は年内の完成を見込んでいて、土産物店や飲食店・観光協会などで配布する予定。

(さくらんぼテレビ)

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