長野駅善光寺口近くで、地権者らでつくる組合が地上28階建てのいわゆる「タワーマンション」の建設を計画していることがわかった。新たな大規模再開発の計画に市民からは期待と疑問の声があがっている。

(※外部配信先では動画を閲覧できない場合があります。その際はFNNプライムオンライン内でお読みください)

店舗、事務所、約200戸の住居

JR長野駅善光寺口の末広町交差点近く。この周辺で大規模な再開発が計画されている。

市の都市計画審議会で示された素案によると、計画地は飲食店が入るビルや長野千石劇場を含む約0.7ヘクタール。

長野駅前に「タワーマンション」建設計画
長野駅前に「タワーマンション」建設計画
この記事の画像(5枚)

建物は地上28階建てで高さは100メートルほどの、いわゆる「タワーマンション」だ。

1階から8階には店舗や事務所が入り、5階から28階までは約200戸の住居が入る予定だという。

計画地にある建物の8割が耐用年数を過ぎていることなどから、地元の地権者でつくる再開発準備組合が計画しているもので、市も2023年度中に都市計画決定する見通しだ。

長野駅前に「タワーマンション」建設計画 素案
長野駅前に「タワーマンション」建設計画 素案

2029年度中の完成見込む

再開発を担当する都内の建設コンサルタント会社によると、2025年度末ごろに解体工事に着手し、2029年度中の完成を見込んでいる。

街の人は、「シャッター通りになりつつあるから活性化する分には良いと思う」、「飲食店はよく利用しているので存続してほしい」、「マンションは他の場所でもできているから、そんなに必要なのかなと」など、期待と疑問の声が上がっている。

長野駅前に「タワーマンション」建設計画
長野駅前に「タワーマンション」建設計画

マンションの需要高い状態続く

市内ではマンション建設が相次いでいる。

そして、新たに浮上した駅前の「タワーマンション」建設計画。

長野県宅建協会の市川昇長野支部長は、「マンションは利便性が良く管理がしやすい、そういった意味でマンションの需要は駅前に限らずある。今後は大規模なものはあまりできにくい気がするが、小家族向けのマンションとかはできると思う」と話し、今後もシニア層を中心に需要が高い状態が続くだろうとみている。

長野市の中心市街地
長野市の中心市街地

(長野放送)

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。