宝塚歌劇団の劇団員の女性が急死した問題で、劇団が調査結果を公表したことを受け、遺族側が午後5時すぎから会見を開いた。

会見の中で、一部週刊誌が2月に“上級生が亡くなった女性の前髪を作るときに、高温のヘアアイロンを額に長く押しつけた”と報道した件について、遺族側の代理人弁護士は、「上級生による被災者に対するパワハラの存否に対する問題に関しては、報告書の事実認定の評価は失当であり、劇団と上級生の責任を否定する方向に誘導している」と指摘。「事実認定と評価について納得することはできず、劇団側がこのような調査報告書の認定を前提とせず、事実関係を再度検証し直すべきであると考える」と述べた。そして「上級生が被災者に対しヘアアイロンを当てやけどをさせたという事実を認定していない」と強調した。

劇団員の女性が急死した問題をめぐっては、遺族が「長時間勤務やパワハラなどが原因で自殺した」として劇団に謝罪と賠償を求めている。

劇団は14日午後、外部の弁護士による調査結果を公表し、「大切なご家族を守ることができなかったことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した一方、「故人へのいじめやハラスメントは確認できなかった」としている。

プライムオンライン編集部
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