過去の税金滞納問題を受け、11月13日、神田憲次財務副大臣が辞任した。

報道陣の前で辞任した理由について自ら説明した。

“税金滞納”で財務副大臣が辞任

神田副大臣は辞表提出後、待ち構える報道陣の前に姿を見せると、何も語らず歩みを進める。

報道陣の中を無言で進む神田財務副大臣
報道陣の中を無言で進む神田財務副大臣
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記者
説明はないんですか!

しかし、その後歩みを止め、自ら説明をした
しかし、その後歩みを止め、自ら説明をした

しかし、その後立ち止まり、自らの口で語った。

神田副大臣:
きょう、副大臣の職を辞することで、鈴木財務相宛てに辞表届を提出したところであります。なお、これから先、政治家として説明責任は果たしてまいります。みなさんには大変ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。

辞任した理由については…

神田副大臣:
今、私の問題で、これから先、国会の審議に影響を及ぼすことは避けたい。

国会追及で滞納を認める…辞任は否定

神田副大臣が代表取締役を務める会社が、固定資産税を4回にわたり滞納した上、差し押さえを受けていた問題。

9日の国会で税金滞納を認める
9日の国会で税金滞納を認める

11月9日、国会で追及を受けた神田副大臣は「事実」と認めた。

神田副大臣:
税金の滞納により、市税事務所から差し押さえを受けたことがあるのは事実です。

立憲民主党・勝部賢志議員:
何回ありましたか?

神田副大臣:
4回だと記憶しています。

9日の国会追及では辞任に対して否定していた
9日の国会追及では辞任に対して否定していた

野党側は辞任を求めるが、神田副大臣はこれを否定。

神田副大臣:
引き続き職場の遂行傾注する所存。

10日の国会でも自らの進退について明言せず
10日の国会でも自らの進退について明言せず

10日も国会で追及。

立憲民主党・本庄知史議員:
(滞納が)新たに出てくるとなれば、財務副大臣の任にない。それだけの覚悟は?

神田副大臣:
この点については、私が判断することにおいては控えたいと考えております。

自らの進退について慎重な言い回しに終始していた。

一転して辞任 その背景は「不適材不適所」

ところが一転して13日、辞任に至った背景について、フジテレビ政治部の高田圭太デスクは、こう解説する。

フジテレビ政治部 高田圭太デスク:
今回の辞任に関して一番大きかったのは、税を徴収する側の財務省の副大臣が税金の滞納をしていた。ここですね。岸田総理はこれまで適材適所の人事だというふうに言ってきた。しかし、まさに税金を徴収する側が税金を滞納してしまったというのは、適材適所の反対、“不適材不適所”と言われても仕方がない。これが一番大きかったと思います。

岸田内閣では9月の内閣改造後、山田太郎文部科学政務官と柿沢未途法務副大臣が辞任。

最新の世論調査で内閣支持率が27.8%(最新のFNN世論調査)と低迷する中、わずか2カ月で3人が相次辞任したことで、政権へのダメージは避けられない。
(「イット!」11月13日放送分より)