ロシアで9日、開演直前のライブ会場に治安部隊が突入した。その理由は、バンドのリーダーがプーチン政権を批判したためだった。
現地のメディアは、「ロシアは有害で虐待的」などと発言していたと伝えている。
ライブ直前に治安部隊が突入
ライブ会場で、床に大勢の観客が寝そべっている。

画面奥のステージにアーティストの姿はなく、会場の真ん中には治安部隊がいた。
9日、ロシアで開演直前のライブ会場に治安部隊が突入した。

なかには抵抗するファンの姿もあった。
治安部隊が「おとなしくしろ!こっちは銃を持っているんだぞ!」と言うと、ファンは「離して!」と抵抗する。さらに、治安部隊が「動くな!」と命令すると、ファンは「ちくしょう!ちくしょう!」と悔しがった。

ライブは中止になった。
その後、バンドのメンバーは「このような事態に巻き込まれた全てのファンに、心から謝罪します」と動画を投稿した。
リーダーがプーチン政権を批判
ライブと治安部隊…似つかわしくないが、突入した理由は何だったのだろうか。

それは、バンドのリーダーがプーチン政権を批判したためだ。
現地のメディアは、バンドのリーダーが「ロシアは有害で虐待的」などと発言していたと伝えている。
そんななか、プーチン大統領に新たな動きがあった。

ロシアのメディアによると、毎年恒例の記者会見と国民との対話イベントを復活させるというのだ。
ウクライナへの侵攻を始めた2022年は、厳しい質問を避けたのか、見送りになった。
2024年春に大統領選が控えるなか、プーチン氏は余裕なのだろうか。
(「イット!」 11月10日放送より)
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