北海道の世界遺産「知床」で9月、餌不足によりガリガリにやせたヒグマが目撃された。
一方で、10月には北海道石狩市で、忍者グマ「OSO18」と同程度の巨大なクマがわなにかかった。
エサ不足のなか、この体格の差はどこからくるのか。
「あんなに痩せたヒグマは初めて見た」
9月、北海道の世界遺産「知床」の羅臼町をうろつくヒグマ。

やたらと長い足と、それと同じくらいの長さの首に見えるが…実は、ガリガリにやせているのだ。
はっきりわかるほど浮き出た肩の骨。水辺を歩いてエサを探しているのだろうか。

撮影した写真家の齋藤一馬さんは「あんなに痩せたヒグマは初めて見たので、悲しい気持ちにはなりました」と話している。
自然界の異変が、ヒグマをここまでやせ細らせている。
北海道大学大学院獣医学研究科の坪田敏男教授は「餌が少ないため。夏から秋にかけてドングリがあまりなっていないとか、サケやマスが上がらない川がある」と解説した。
石狩市では巨大なヒグマも
一方、北海道石狩市では、10月に巨大なクマがわなにかかった。

体長180cm、体重320kg。7月に駆除された忍者グマ「OSO18」と同じくらいのサイズだという。
エサ不足のなか、あまりに体格が違う2頭のクマ。この差はどこからくるのだろうか。

石狩市のケースは強いヒグマで、他のクマを押しのけて山で木の実を食べていたという見方や、人里で野菜などを食べていたという可能性も指摘されている。
(「イット!」 11月10日放送より)
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