今や空前の「トレーディングカード」ブーム!
10月には茨城県の“女将カード”が話題になるなど、その勢いはとどまることを知りません。
そんな中、新たな“変わり種カード”が注目を集めています。
茨城県つくば市に本部がある、産業技術総合研究所の研究者がカードになった、その名も「産総研・研究者カード」。
カードには、真剣な面持ちで、“三つまた”に分かれた不思議な器具を持った研究者や…、ペットボトルを両腕いっぱいに抱えた研究者のカードも。
個性豊かな研究者の写真と、「分析計測標準研究部門」「触媒化学融合研究センター」など見慣れない言葉も相まって、「産総研の研究者カード面白すぎる!」「研究者カードやばい!欲しい!」と、SNSを中心に大きな話題になっています。
「カジュアルな名刺」制作者が明かす“秘話”
この「研究者カード」は、年に一度無料で開催される産総研の一般公開に向けて作られたもので、その数なんと74種類!
制作を担当した、産総研の広報部統括主幹・荻原直祐さんに話を聞いてみると…。
広報部統括主幹・荻原直祐さん:
(今までは)どういう研究者がいるのかというのが、外にはなかなか見えないという課題があったと思うんですよね。顔写真付きで、さらにやっていることもわかるっていうカードを作って、カジュアルな名刺みたいな感じです。
「カジュアルな名刺」といいながらも、写真はプロのカメラマンによって撮影され、カード裏面には、「好きな作業」や「気分転換の方法」など、普段は触れることのない、研究者の知られざる一面も記されているこだわりっぷり!
光を99.98%以上吸収する「至高の暗黒シート」を開発した、雨宮邦招さんの好きな作業は、「暗黒シートなど様々な黒色素材の計測や評価」。
大学時代に洞穴研究会に所属していた、村岡やよいさんのカードには、気分転換の方法として「多肉植物を愛でる」と書いてあります。
カードに選ばれた、分析計測標準研究部門・上級主任研究員の藤原健さんは、この取り組みが、子供たちが研究者を目指すきっかけになればと話します。
分析計測標準研究部門・上級主任研究員 藤原健さん:
理系の子供とか少年とかには刺さるんじゃないかと思っていて。研究者を目指すぞっていうような、後押しになったらうれしいなと思いますね。
ちなみに研究者カードは、11月11日(土)に行われる産総研の一般公開(つくばセンターおよび臨海副都心センターで開催)に参加するともらえるということですが、それには“ある条件”が必要だといいます。
広報部統括主幹・荻原直祐さん:
鋭い質問を用意して、いろいろな研究者と話してほしいと思っています。(鋭い質問じゃないと)もらえないかもしれない。クセが強い研究者だと、「そんなんじゃこのカードはやれん!」という人もいるかもしれません。
(めざまし8 11月9日放送)