北海道・十勝港に泊まっている大きな船。
大手菓子メーカーが、みんなが大好きな“あるお菓子”の原材料を大量に運んでいると話題になっている。

よく見てみると、船体には「ポテト丸」の文字が…、そう、運んでいるのはジャガイモだ。
全長95.3メートルの船内には、ジャガイモがぎっしり。

この船は、ポテトチップスを製造しているカルビーのジャガイモ輸送船で、一度に約850トン、ポテトチップスにすると380万袋分を運ぶことができるそうだ。
SNS上では「名前かわいすぎた」「“ポテト丸”、いつもありがとう」というコメントが寄せられるなど話題になっている。
年間で国内生産18%分のジャガイモ調達 8割が北海道産
フジテレビ・宮司愛海 アナウンサー:
お馴染みのポテトチップスを食べられるのは、ポテト丸のおかげなんですね。
フジテレビ ネット取材部・井上義則 部長:
この「ポテト丸」は3代目で、初代はもともと社内公募で名前を決めたそうです。
3代目は5年前から運行を開始し、主にカルビーの鹿児島と広島の工場に向けてポテトチップスの原料となるじゃがいもを運搬しています。
カルビーの担当者によると「じゃがいもだけを運ぶ船を他に見たことはない」とのことです。

宮司 アナウンサー:
初めて知りました。
「ポテト丸」って、内部は特別なつくりになっているんですか?
井上 部長:
そうなんです。名前こそ素朴ですが、温度センサーや換気ファン、冷暖房など、850トンものじゃがいもを鮮度良く運ぶための装備が備わっています。
850トンはポテトチップス380万袋分にあたると先述しましたが、カルビーの1日あたりのポテトチップスの生産量は310万袋。1日ちょっとで使い切ってしまう計算になります。

宮司 アナウンサー:
カルビーで1年間に調達するじゃがいもの量、ちょっと想像つきにくいんですが…
井上 部長:
1年間で国内で調達する量は、35万トン(国内生産量の18%)。1個100gとして単純計算すると、35億個となります。
そのうちの8割が北海道産です。ですので、北海道でじゃがいもが不作となると、ポテトチップスの生産に影響が及ぶのが実情。

その北海道から遠く離れた工場まで鮮度良く運ぶのが、この「ポテト丸」だ。
今シーズンは北海道との間を15往復する予定だという。
(「イット!」11月8日放送より)