イスラエル軍は、イスラム組織ハマスを掃討するために、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を進めている。
イスラエルのガラント国防相は、部隊がガザ地区の最大都市・ガザ市の中心部に進軍したと明らかにした。

ガラント国防相は7日、「イスラエル軍はガザ市の中心部に入った。北と南から到達した」と述べ、軍がガザ市中心部に到達したことを明らかにした上で、「ハマスが敗北するまで進軍するのみ」と強調した。
今後、地上侵攻が住宅密集地に及ぶおそれが強まり、民間人への被害拡大が懸念される。

ガザ市にあるシファ病院の7日の様子を撮影した映像には、廊下や階段にぎっしり避難民らが横たわっていて、敷地内には多くのテントが張られているのがわかる。
シファ病院は、地下にハマスの司令部があるとされる。
ガザ保健省はイスラエル軍が6日、病院の建物を空爆したと発表したが、イスラエル軍は攻撃を否定している。

イスラエル軍が攻勢を強める中、ガザの保健当局は7日、行方不明者が子ども1350人を含む、2450人にのぼったと明らかにした。
破壊された建物の下敷きになっているおそれがあるとしている。
米が“一時停戦を要請”も…イスラエル応じずか
そんな中、アメリカのバイデン大統領が、ガザへの侵攻を続けるイスラエルのネタニヤフ首相に対し、3日間の戦闘停止を要請したとアメリカのメディアが報じた。
バイデン大統領:
きのう(6日)、ネタニヤフ首相に戦闘の一時停止を要請し、返事を待っている。

バイデン大統領は、ネタニヤフ首相と6日に行った電話会談で、戦闘の一時停止を要請したことを認めたが、具体的な期間などは明らかにしなかった。
これについて、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、バイデン大統領が人質解放などのために3日間の戦闘停止を要請したと報じた。

ただネタニヤフ氏は、ハマスへの不信感や、イスラエルの軍事作戦への国際的な支持を失う可能性を指摘し、応じなかったという。
(「Live News days」11月8日放送より)