富山県の黒部峡谷で、関西電力送配電の社員が送電線などの見回り点検を行っている。

作業の現場は、「黒部にケガなし」と言われるほど危険な断崖絶壁だ。
秋の秘境に、人知れず電気を守る人々の姿があった。

断崖絶壁の黒部峡谷での作業

日本一深い谷と呼ばれる、富山県の黒部峡谷“下ノ廊下”。

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関西電力送配電の社員が、切り立った崖に作られた道を進む。

この日の仕事は、送電線などを見回り点検することだ。

到着した現場は、山の尾根にそびえる鉄塔。

作業員が「異常なし!サビなし!」「裏面、異常なし!」と点検する。

発電された電気が関西方面へと送られるため、点検作業は欠かせない。

昔から言われる言葉「黒部にケガなし」

日本一深い谷だけあって、崖から落ちればケガでは済まないことから生まれた言葉だ。

断崖絶壁の道を進む作業員
断崖絶壁の道を進む作業員

作業員たちは、命も危うい難所を通らなければならない。
足もとに広がる深い深い谷、一歩踏み外せば、ひとたまりもない。

作業員たちは断崖絶壁を登り、次の現場を目指す。

子どもからは「絶対にやりたくない」

電気を安全に送り届けるため、命がけで働く作業員たちには、こんな悩みもあるという。

関西電力送配電・水尾勧さんは「『ああいう所に登っている』と話をすると、子どもから『絶対にやりたくない』と言われる」と話す。

秋の秘境に、人知れず電気を守る人々の姿があった。
(「イット!」 11月3日放送より)

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