山形・天童市にある寺津小学校の児童が11月2日、干し柿づくりに挑戦した。この取り組みは地域の連携を深めようと毎年行われていて、地域から招かれたおじいちゃん・おばあちゃんたちが優しく丁寧に作り方を教えてくれた。

上級生は大人顔負けの腕前

天童市の寺津小学校では地域の連携を深めようと、地域に暮らすおじいちゃん・おばあちゃんを招き、17年前から毎年干し柿づくりをしている。

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干し柿にするのは「平核無(ひらたねなし)」という柿。おじいちゃん・おばあちゃんたちが午前中に約1,000個を収穫し、学校に持ってきてくれた。

干し柿づくりでは、1年生と2年生はピーラーを使って、3年生以上はナイフを使って皮をむいていった。高学年の児童は毎年のこととあってすっかりお手のもの。大人顔負けのナイフさばきを見せていた。5年生の児童は「最初に刃が入る時に少し押してから入れるとちょっと切りやすい」とコツを話した。

おじいちゃんおばあちゃんたちと一緒に一生懸命取り組む児童たち
おじいちゃんおばあちゃんたちと一緒に一生懸命取り組む児童たち

「初めてナイフを使って難しかった。次はきれいに皮をむく。厚すぎないようにしたい」と話すのは、ナイフでの皮むきに初挑戦した3年生の児童。なかなか上手にできず、指を切ってしまう児童もいた。

完成後は“冬休みのおみやげ”に

苦労しながらも皮むきは無事に終了。1カ月後の完成を楽しみに、児童たちはその後の作業にも一生懸命取り組んでいた。

5年生:
がんばって切ったんですけど、ちょっと凸凹になっちゃったので、来年はもうちょっときれいにやりたいなと思ってます。黒くなってちゃんと甘い柿になっているとうれしいなと思います

干し柿づくりを教えた奥山恵美子さん:
四角い柿です。もう1個の柿が4分の1くらいになっているが、自分でむいたという感覚があるので、絶対にそれは捨てません。こういう取り組みがあることによって、もっと親密になって、道で会ってもあいさつできる子ども・大人になれると思う。それはとても良いことで、伝統です

校舎の軒先につるし完成後は各家庭に
校舎の軒先につるし完成後は各家庭に

干し柿は12月半ばまで校舎の軒先につるされ、完成後は「冬休みのおみやげ」として家庭に持ち帰る予定。

(さくらんぼテレビ)

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