ランドセルメーカーとしても知られる土屋鞄製造所が犬用のランドセルを発売する。同社がペット向けの製品を手掛けるのは、これが初めてだという。

(出典:土屋鞄製造所)
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発売するペットアイテムは「ペットランドセル」をはじめ、「ペットキャリーバッグ」「ペットリード」「ペットハーネス」「ペットカラー (首輪)」の計5種類。革製品ブランド「TSUCHIYA KABAN」のインテリア雑貨シリーズ「ホームコレクション」にラインナップされる。

いずれも「ヌメ革」をメインに使ったブラウンカラーで、同社は「多様な毛色に合い、愛犬の成長と共に風合いが増す」としている。

(出典:土屋鞄製造所)
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「ペットランドセル」はハーネスと着脱可能で、中にはお気に入りのおやつやおもちゃなどが入り、マグネットで閉めることができる。取り外したランドセルは、リードを組み合わせて人用のポシェットとしても使える仕組みだ。

(出典:土屋鞄製造所)
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愛犬の体にフィットし、負担にならないようデザインされており、ハーネスにリードをつなげば、ランドセルを背負わせながら散歩もできるという。同社は大人が仕事に使えるランドセルも販売しており、その製作技術を活かしているそうだ。

ランドセル本体のサイズは縦14.3cm×横10.0cm×厚み8.0cmで、価格は4万9500円(税込)。

(出典:土屋鞄製造所)
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なおランドセルなど5種のペットアイテムは11月12日までTSUCHIYA KABAN 渋谷店で先行予約販売を行い、12月14日からはオンラインストアやTSUCHIYA KABAN各店で一般販売される。

そもそも同社は1965年にランドセルの下請けから始まった会社で、現在は200人の職人が働いているそうだ。

そんな土屋鞄が作るペット用のランドセルにはどんなこだわりがあるのか?また、ネコ用品は開発しないのか?土屋鞄製造所の担当者に聞いてみた。

大人ランドセルの構造を活かして製作

――なぜペット用アイテムを作ることになった?

日々の喜びやこころの豊かさを支えてくれる存在であり、家族の一員でもあるペット。そんな大切な家族と過ごす時間を、より心豊かなものにしたいとの想いから開発しました。


――なぜ犬用の「ランドセル」を作ったの?

土屋鞄が半世紀以上培ってきたランドセル製造の技術を生かしたペットアイテムを作りたいとの想いから開発しました。また、職人技で丁寧に作られた土屋鞄の製品をワンちゃんが背負った姿は、きっと可愛いだろうな…という想像もございました…!


――犬用ランドセルの開発はどこに苦労した?こだわりは?

ランドセルの特徴をワンちゃんが背負える小さいサイズで実現するために、ランドセルの丸みや形をよく観察しました。また構造も今回のサイズに適した形に調整して製作しています。ランドセルの形のイメージは子どものランドセルで、構造は大人ランドセルの構造を活かしています。

大人ランドセル(出典:土屋鞄製造所)
大人ランドセル(出典:土屋鞄製造所)

――大人用ランドセルの構造や製作技術を応用したとはどういうこと?

ペットランドセルは、ランドセルで培った箱型を実現させるための構造の組み立てや縫製技術を活かして製作しています。ランドセル特有の印象を、ペットに相応しいデザインにアレンジしそれを実現させるため、例えばマチの作りなど、独自の縫製技術や職人の工夫が施されています。

大人ランドセルは、ランドセルの特徴「箱型、丈夫な作り、カブセ」を生かしたまま大人の背中に美しく映えるようデザインされており、そのため子どもランドセルとはまた異なる技術が使われています。

ネコ用の予定は?

――ブラウンカラー以外は作らない?またネコ用品は出ない?

現時点では予定していませんが、今回の反響を見て検討する可能性もございます。

キャリーバッグ(出典:土屋鞄製造所)
キャリーバッグ(出典:土屋鞄製造所)

ペット用のカバンは様々あるが、同社が手掛けたのはこれが初めてだという。人とは違うペット用品を探している人にはよいかもしれない。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。