保護責任者遺棄致死の疑いで母親を逮捕
誕生日ケーキを前にピース姿で写る女の子…梯稀華ちゃん、3歳。
この記事の画像(14枚)別の写真には、お母さんと一緒に楽しそうに笑っている様子が写っている。
しかし、7月7日午後4時半すぎ、梯稀華ちゃんの母親・梯沙希容疑者(24)が、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された。
稀華ちゃんは8日間放置されていた
梯容疑者は6月、稀華ちゃんを東京・大田区の自宅に放置したまま、知人の男性に会うため、8日間 鹿児島へ出かけていた。
沙希容疑者が旅行から帰宅した後、稀華ちゃんの異変に気が付き119番通報したが、搬送先の病院で死亡が確認された。
救急隊が駆けつけた際、稀華ちゃんは奥の部屋に敷かれたマットレスに横たわっていた。
梯容疑者は、稀華ちゃんに十分な食事を与えず、餓死させた疑いが持たれている。また事件前にも、稀華ちゃんを自宅に放置し、度々出かけていたという。
「男に狂って」育児放棄か
2019年の年越しを、都内の飲食店で知人たちと過ごしている様子がこちら。
ーー最後に来たのは?
梯容疑者行きつけの飲食店関係者:
年末の年越しパーティーをした時に、顔を出してくれた。人柄としては、明るいキャラの子で、いつもニコニコしてる。(子供については)一度もそういう話を聞いたことなかったので、(子どもが)いるとは思わなかったですね
その一方で、梯容疑者は稀華ちゃんを連れてよく近所のコンビニに行っていたという。
ーー親子の様子は?
梯容疑者がよく訪れていたコンビニのオーナー:
普通の可愛がっているママですよ。(梯容疑者を見たの)1カ月くらい前だったかな、ぼーっと来た時に元気がなかったから。それも(梯容疑者)1人だったから
また、梯容疑者を知る別の女性は…
梯容疑者を知る女性:
「旦那がいる」ってずっと言ってたんで、でも一回も会ったことない。今思えば、男に狂ってしまったんだなって
24歳の母親が周囲に見せていた2面性。
発見されたとき、稀華ちゃんの体重は、同じ年頃の子供より3キロほど少ない状態だった。
どう社会が「親育て」するか
加藤綾子キャスター:
本当に信じられない事件がまた起きてしまいましたね
別所哲也氏:
同じような事件、ニュースを聞くたびに胸が痛くなります。全くかばうつもりになれないですけど、24歳の女性がどういう状態で子育てをしていたのか。こういった親を、”どう社会が親育てするか”ということも、やっぱりどこかに置いておかないと、同じような事件が起きてしまう。付き合っていた男性が、もしお子さんが相手にいることがわかっているのなら、「ダメだよ。じゃあ連れて来なよ」と、好きだったら言ってあげなきゃいけないと思いますよね
加藤綾子キャスター:
現段階では知人の男性と言われていますけれども、8日間というのが本当に信じられないですね。大切な子、1人の女の子の命がなくなってしまったわけです。社会のあり方も含めて、子どもを守るための仕組み作り、これをしっかりと考えていかないといけないと思います
(「Live News it!」7月8日放送)
【関連記事】「部屋から出ないようドアにソファを」3歳女児が餓死…「かわいがっていた」その一方で…知人らが語る母親の二面性