雨が降る中、横断歩道を歩く人物。手にはリードを持ち、何かを散歩させている。

信号待ちの女性は、その様子を見るなり、スマホを構えて動画を撮影し始めた。思わずカメラを向けてしまう“お散歩”の正体は…。

体をニョロニョロさせながら、地面を滑るように進む魚。「ナマズ」とみられている。

その後、体を小さく跳ねさせながら、40秒ほどかけて横断歩道を渡り切った。
中国・広東省の交差点とみられる場所で撮影されたこの動画は、アジアを中心に拡散され、批判の声が高まっている。
SNSで「虐待だ」「痛そう」批判の声相次ぐ
ここからは、フジテレビネット取材部の井上義則部長に、この動画について話を聞く。

ネット取材部・井上義則部長:
24日朝に、この動画を見つけ撮影場所を調べたところ、行き着いたのが中国・広東省の湛江市(たんこうし)。中国料理店が数多くならぶ繁華街の一角で、この「ナマズ」は、食用のナマズと思わる。撮影されたのは10月19日とされ、ナマズとともに横断歩道を渡る高齢者の姿に驚いた男性が撮影し、SNSに投稿したという。
ーーこの動画はアジア各地で見られているようだが、反応はどうなのか?

ネット取材部・井上義則部長:
この動画は日本でも見られ、ネット上では「“ウナギ犬”では」とのコメントもあったが、大半は「虐待だ」「おなかがすれて痛そう」など批判的なコメントが相次いだ。
ーーこのまま引きずって歩いていると、ナマズは死んでしまうか?

ネット取材部・井上義則部長:
ナマズに詳しい専門家に話を聞いた。川崎水族館でナマズの飼育担当者に話しを伺ったところ、鱗がないナマズはキズが付きやすく、体に傷が付けばカビが生えて感染症になることもあるという。そもそもナマズは水の中で飼う生き物で、散歩が必要なのか?ということを考えないといけない。
(「イット!」10月24日放送より)