イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍は20日、ハマスから押収した武器などを公開した。FNNの山岸直人記者が取材した。

公開されたのはハマスの戦闘員が今月7日にイスラエルを襲撃して以降、ガザとの境界付近の前線などで押収された武器や携行品など。
手榴弾1000個をはじめ、RPGロケット弾1000発のほか、自動小銃2000丁などが押収された。公開されたのは、全体の1%にすぎないという。

イスラエル軍の担当者によると、これらの武器は前線や市民の住宅、残された車両などから押収されたということだ。
押収品の中には、ハマスのマークが入ったデジタル時計があるが、これは時限爆弾に使われているということで、こうしたものが一般市民の住宅から見つかったそうだ。

押収された武器の多くはイラン製や、ハマスが製造したもの。
しかし、イスラエル軍担当者によると、赤い線が入ったロケット弾は北朝鮮が製造したものだという。

こうした武器が最も多く押収されたのは、ガザ地区中部と境界を接するベーリ。ここでは、ハマスの戦闘員およそ100人が殺害されている。
また押収品は武器だけではなく、防弾チョッキや医療キット、さらには点滴の器具などもあった。イスラエル軍は、ハマスが所有する武器の分析を進め、今後の戦闘を有利に展開したい考えだ。
