暑い夏が終わり、秋の深まりとともに最近せきが出る、くしゃみが出る、といった症状を訴える人が出てきている。季節の変わり目、皆さん体調に変化はないだろうか?
寒暖差で喉や鼻水が
最近気になる症状はないか。福島市で街の人に聞いた。
「乾燥しているせいか咳が。寒暖差でちょっと喉が…咳がでたりるするかもしれない」
「けさ、鼻をかんだので寒暖差もあるのかなと思いますね。靴下をはいて布団と毛布をかけて寝冷えしないように」
「部屋の中暑くて表に出た時とかくしゃみしたりとか鼻がちょっと出たり・・・風邪を引いた時のつんとかむような鼻じゃないけど」
「この季節が来ると鼻水が多くなってくるので、ドクターから薬を頂戴しているんですけど。(それは何が原因で鼻水?)いや、よく分からないね」

季節の変わり目に体調を崩す人が少なくないようだ。秋のアレルギーについて、この時期出そうな体調の変化をまとめた。

症状はほぼ同じ
【風邪の場合】鼻水・くしゃみ・目のかゆみ、などあるが、鼻水は黄色っぽくドロッとしているのが特徴。熱が出るケースが多い。一方、【花粉症】は発熱はなく、鼻水はサラサラなのが特徴。花粉症とほぼ同じ症状が出るのが【寒暖差アレルギー】この患者も増えているようだ。
10月17日福島県伊達市の耳鼻科医院で話を伺った。
だて耳鼻科パオパオ・鈴木聡明院長:気温差が日中と夜で大きくなってきているので、寒暖差アレルギーというのがあるんですよ。朝とか夜とかの気温差がぐっと下がってきた時から症状が出てきた人が多いのかな。

寒暖差アレルギーは鼻炎のひとつ
「寒暖差アレルギー」と呼ばれることもあるが、鼻炎の一つで自律神経の乱れなどからくしゃみや鼻づまりなどを引き起こすという。だて耳鼻科パオパオの鈴木院長は「一番は温度の変化というものなんですよね。寝ている時に鼻水が出てなんか訴えられる方も多いです」と話す。
規則正しい生活が大切
寒暖差アレルギーの原因は解明されていないが、症状を抑えるためには自律神経を乱さない規則正しい生活が大切。鈴木院長によると、寝る時にマスクを着用して喉を温めるだけでも効果があるという。
だて耳鼻科パオパオ・鈴木聡明院長:早め早めに受診していただいて、なるべく早期治療、ひどくならずに快適に過ごせるのではないのかなと思います。
風邪との見分けも難しいと思うので、辛い人は医療機関に診てもらうのが良い。そして、寒暖差対策として、「手首」「足首」「首」3つの首を温めるのが効果的だ。
秋の花粉に注意
体調に影響するのは寒暖差、だけではない。それが花粉症だ。春とは違い「より身近なもの」が原因となる。
福島市小鳥の森・増渕翔太さん:これがヨモギになりますね。(ヨモギも花粉って飛散するんですか?)そうですね。秋に飛散する花粉として有名な植物のうちの一つと言われています。

秋の花粉症は雑草が多い
私たちの身近に生えている「ヨモギ」
花粉症の要因は、春はスギやヒノキなど樹木が多いのに対し、秋はヨモギやブタクサなど雑草が多いのが特徴だ。スギの場合、花粉が軽く、場合によっては風に乗って数百キロ飛散する一方で、ヨモギなどの雑草も身近にある分、避けることが難しいという。

マスクで予防を
だて耳鼻科パオパオ・鈴木聡明院長は「ちょっと重いのであまり遠くまでの距離飛ばないのですけど、200mから300mは飛ぶので、体に(花粉を)入れないということが大切なのでマスクをしてもらって」と話す。

国民病ともいわれ誰でも発症する可能性がある花粉症。秋でも要注意だ。
(福島テレビ)