染物や織物への理解を深めるために日本を訪れている外国人が10月11日、山形・米沢市で紅花染めを体験した。優しいピンク色に仕上がる様子を「まるで魔法」と表現した。
職人の指導を受け紅花染めを体験
米沢市を訪れたのは、“絞り染め”と呼ばれる染めの技法を始め、染物やテキスタイルの魅力を世界に発信している「ワールド絞りネットワーク」の関係者だ。

アメリカやブラジルなど8カ国18人からなる一行は、現在日本各地の染物の産地を回っていて、2018年に山形で「ネットワーク」の世界大会を開いた縁から、県内も訪問先の一つとなった。

10月11日は米沢市の「赤崩草木染研究所」で、職人の山岸幸一さんの指導を受けながら紅花染めを体験した。

紅花から採った染料の液に布を浸し、水で洗い流して干すという一連の作業を経て、優しいピンク色のハンカチが出来上がる様子から、参加者は染物の奥深さを感じていた。

ブラジルからの参加者:
草木染めなど様々な経験はあるが、こうした工程は初めて。魔法が起きるのを見た。忘れられない

一行は15日まで日本に滞在し、各地の染物の歴史や文化に触れることになっている。
(さくらんぼテレビ)