カラーコーンで仕切られた道路。
4日午前9時半ごろ、大阪市・JR難波駅近くの歩道で行われていたのは、勝手に置かれた植木鉢の撤去作業だった。
70kgの植木鉢が103個…大人4人がかりで運び出し
「せーの!」のかけ声で、70kgもの植木鉢を、大人4人がかりで台車に載せて運んでいく。

ずらりと並ぶ樹木はすべて、何者かによって放置されたものだ。
大阪市が、近隣で行われる鉄道工事に関連し、調査をする中で判明した。

その後、大阪市は周囲への聞き取りを行ったが持ち主は見つからず、9月から貼り紙などで撤去を呼び掛けていた。
大阪市の横山英幸市長が9月27日、「倒壊のおそれがあったり、危険性があるので、所有権のわからないものに関しては撤去させていただかないといけない」と明らかにした。
10年以上前から?撤去で見通し良好
あわせて、103個にも及ぶ植木鉢。
歩道の約3分の1を不法占拠していたが、いったい、いつから置かれてきたのか。

樹木の専門家に映像を見てもらうと...。
和田博幸 樹木医:
(カシの木の一種)シラカシのように見えました。
(植木鉢で)ここまで大きくなるのには10年以上かかっているのかな。見た感じは元気そうです。

グーグルマップをさかのぼってみると、2017年の時点では、植木鉢ごとに栄養剤が刺さっていて、手入れされていた様子が見てとれる。
作業員23人・トラック2台と作業車を使って行った、大がかりな撤去作業。


撤去が終わったあとには、見通しは良好になり、本来あった街路樹がその存在感を示していた。
撤去後、街の人も「だいぶすっきりしたと思います」と話した。
街に溶け込むように放置されていた植木鉢。
市には「譲ってほしい」など、廃棄を求めない声が届いていて、対応を検討している。
(「イット!」10月4日放送より)
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