沖縄県宮古島にある人気のビーチ「中の島ビーチ」で、男性が勝手に小屋を設置し、無断でマリン用品のレンタル店を営業。

この記事の画像(27枚)

さらに、観光客などに不当な金銭を要求したり、暴言を浴びせることから苦情が殺到し、行政指導が入る事態になっています。

「めざまし8」は、現地で男性を直撃取材しました。

「入場料1人1000円」金銭の要求や暴言も…

宮古島の中心部から30分ほど、下地島にある「中の島ビーチ」。
伊良部大橋の開通によりアクセスが良くなったことで人気が急上昇。周辺の海は透明度が高く、珊瑚礁や熱帯魚を見ることができる屈指のシュノーケリングスポットです。

男性は、ビーチに設置した小屋で、飲み物やライフジャケットなどのレンタル業をしています。

14日 行政指導に向かう市職員ら
14日 行政指導に向かう市職員ら

4月14日、「市有地を無断で不法占拠状態になっており、営業申請許可もされていない」として、宮古島市の職員たちと警察が、男性の元を訪れ、行政指導を行いました。
市によると、無許可営業については2016年頃から再三に渡り、口頭で注意してきたといいます。

さらに男性はこんなものまで。

宮古島市 財政課 課長:
入場料を4月25日から取るという看板を設置して、先週については、1日で20件あまり、観光課の方に苦情の電話があった。

男性が設置した看板 「入場料1人1000円」と書かれている(現在は撤去済み)
男性が設置した看板 「入場料1人1000円」と書かれている(現在は撤去済み)

13日に男性がビーチに設置した「お知らせ」と書かれた看板には、「4月25日から入場料1人1000円 いやなら別に行って下さい」と入場料を要求する言葉が書かれていました。

宮古島市のマリンガイド:
入場料払わなければかき氷とかジュースを買っていけとか。それが嫌なら出て行け、来るんじゃねえとか言われたり。(同業者に)ここでガイドするのであれば、30万納めろとか。

男性は、以前から観光客や地元の人にまでお金を要求したりすることがあったといいます。さらに、暴言を浴びせることも…。

宮古島市民(40代):
「デブが泳ぐな」ということは言っていましたね。

宮古島市のマリンガイド:
酒飲んで騒いで、すごく罵声を浴びせて。セクハラまがいのことを言ったりとか、せっかくきれいな島に、きれいな海に来ている観光客の方が、すごく嫌な思いをして帰るのかな。実際に中の島ビーチには、もう行かないっていう人もいますね。

無許可で営業を続ける男性を直撃!「違法とは思っていない」

めざまし8の取材班は、ビーチに建てられたオレンジ色の小屋の前で男性を発見。

観光客に声をかける男性
観光客に声をかける男性

シュノーケリングをする観光客に「足元注意して降りてください、白波の所に行かないように」と声をかけていました。

レンタル用につまれた浮輪
レンタル用につまれた浮輪

小屋の前には、浮き輪やフィンが置かれ、アルコールやジュース類も置かれています。そしてマリングッズのレンタル料金表。カレーライス1000円とも書かれています。

さらに、ビーチには男性が不法に設置したとみられる、パラソルやテーブルが。

ビーチに置かれたパラソルとテーブルセット
ビーチに置かれたパラソルとテーブルセット

なぜここで無許可営業を続けるのか、男性に直接話しを聞きました。

ーーなぜ中の島ビーチに小屋を?
無許可で営業する店主:

仕事がないからだよ。観光地になると思った。小さい頃よくここで泳いでいたの。

男性によると、小屋は今年に入って設置。オレンジの小屋の隣にある白い建物は、倉庫だといいます。

倉庫だという白い小屋(左)とレンタル営業を行っているオレンジの小屋(右)
倉庫だという白い小屋(左)とレンタル営業を行っているオレンジの小屋(右)

ーー違法だということは知っていますか?
無許可で営業する店主:

違法とは思ってないよ。

ーー許可が必要だということですが?
無許可で営業する店主:

だから許可を申請しようとしたら、許可出せませんと。
申請は受理は出来るけど許可は出さない。それで違法っておかしいでしょ!申請は出来るけど、許可はダメ。コレが違法って言われる筋合いはない。

申請をしても「許可を出せない」と言われるので、違法ではないと主張します。

ーー「入場料1000円」という看板については?
無許可で営業する店主:

あれは冗談。私が酔っ払い過ぎてやって。徴収日が25日とかになっていたけど、取るつもりはないよ。別に酒飲んでも冗談でもしちゃいけないことしてしまったから。

さらに、観光客への暴言について聞くと…。

無許可で営業する店主:
観光客も質がいいのか悪いのからいっぱいいるんですよ世の中。その人たちにも対処もしないといけないから。溺れちゃうんだよ、あの波では、大声で言わないと、注意できないのよ、危険ですよって。でっかい声で言わないと、届かないのよ。それが暴言らしいけど、知らんよ。

あくまでも“観光客への注意喚起”であり、“暴言”だという認識はないといいます。

無許可で営業する店主:
お花だって、「頑張ってくださいと」送ってこられている人たちもいるんですよ。

今週中にも、文書で撤去要請を出し、法的手続きも検討しているという宮古島市。

こうした状況の中、今後の営業についてはどう考えているのか聞くと、驚きの答えが返ってきました。

ーー今後も営業は続けていくのですが?
無許可で営業する店主:

ずっと続けますよ。生活のため、当たり前やん?どうやって生活するの。

ーー明日も営業しますか?
無許可で営業する店主:

します。最終的までするって。裁判のアレがくるまで。

(めざまし8 4月20日放送)