36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、京アニの社長が出廷して事件についての心境を語った。

青葉真司被告(45)は4年前、京都アニメーションの第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われている。
青葉被告はこれまでの裁判で、「京アニに小説のアイデアを盗まれた」と話し、弁護側は妄想の影響があったとして無罪などを主張している。

一方で検察側は、「筋違いの恨みによる復讐」として、責任能力があったと主張している。
きょう出廷した京アニの八田英明社長は、検察側から青葉被告に対する思いを聞かれると、「人のアイデアを盗むことができる会社ではない。被告人の思い込みでこんな事件が起きたことは、断腸の思いです」と答えた。

そのうえで、「ちゃんとした判決が出ると、ひたすら信じています」と話した。