ハワイの深海で撮影された、珍しいタコの姿が公開された。
このタコは特徴的な泳ぎ方から、「ダンボオクトパス」と名付けられており、生きた姿が撮影されるのは非常に珍しいという。
真っ暗な深海を泳ぐ神秘的な姿
真っ暗な深い海の中を、足がたくさんある白い生き物が、ゆっくりと降りてきた。

その姿を見た研究員は、思わず「きれいなタコ…」とつぶやいた。
白い、流線型をしたタコ。ゆっくりと泳いでいるが、その泳ぎ方は独特だ。

映像を早送りしてみると、頭についている耳のようなものをパタパタと動かしている。
方向転換をすると、下へ向かって泳いでいった。

ディズニー映画に出てくるキャラクター、大きな耳で空を飛ぶゾウのような姿だ。
ついた名前は、「ダンボオクトパス」。
正体はジュウモンジダコの仲間
ダンボオクトパスとは、一体どんなタコなのだろうか。

生態に詳しい、琉球大学理学部・川島菫博士研究員によると、「日本語でジュウモンジダコの仲間と呼ばれている。ダンボの耳に見えるような"ヒレ"を持っているのが特徴。生きた姿が映像にとらえられることが珍しいので、まだわかっていないことが多い。深海のタコの中でも、特に深い水深にすんでいる」という。

撮影された場所は、ハワイ北西部の水深約1700m。その後、海の底へと消えていった。
(「イット!」9月26日放送より)
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