札幌市の果樹園で、シカによる被害が大きな問題になっている。
北海道では、街中や線路の上など、様々な場所でシカが目撃されており、シカによる被害は総額で年間約45億円にも上っているという。
果樹園を数十頭のシカが襲撃
シカの群れが、ライトに照らされて逃げまどっている。

シカの群れを撮影していた人:
あぁ、1・2・3・4…十数頭いる。赤ちゃんもいる。赤ちゃんもいっぱいいるわ
その映像は、札幌市の果樹園で撮影された。

果樹園では、シカによる被害が大きな問題になっている。
シカはエサがなく山から降りてきて、木の皮などを食べて生き延びていた。

ボランティアで、シカの捕獲から処分まで行うハンターも頭を悩ませていた。
北海道猟友会札幌支部・奥田邦博支部長は「手がつけられない数になってからでは遅いのではないか」と話す。

シカは、街中でも何度も目撃されている。
歩道でボクシングのように立ち上がる姿や、交差点に突然現れたケースもあった。

さらに、線路に群れで侵入し、列車に衝突寸前になったこともある。

今回取材した砥山ふれあい果樹園では、10年ほど前からシカが現れ始めたという。
電気柵などを設置したが、収穫量は約4割も減少した。
被害額は年間約45億円
100年以上続いてきたが、次を担う5代目は決断を迫られている。

砥山ふれあい果樹園・5代目 瀬戸エミーレさん:
このまま10年20年後、ひどくなるなら、リンゴをやめてほかの果樹を植えるとかしなきゃいけない。30年40年育てたのが1シーズンでやられて、また育てるのに何十年もかかるので…。
北海道でのシカによる被害は、総額で年間約45億円にも上っている。
(「イット!」 9月22日放送より)
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